ちょこの組織球肉腫の転移が分かってから10日目。今日は、自宅看護というべきか介護というべきか分からないが、とりあえず、はじめての壁にぶつかる。
物事には必ず過程があるが、私の場合、第一段階が余命宣告に対しての精神的受け入れ。第二段階が覚悟、第三段階が自分が愛犬を守るという決意。

第四段階が気持ちの解放(ようやく状況をしっかりと理解できて、看護&介護生活に慣れが生じる瞬間)。そして、今日は初めての壁にぶち当たる。
昨日は殆ど食事を食べずに、水だけ口にしたちょこ。「食べたくないなら」と放置してみたが結局1日食べなかった為、今日は初の強制給餌。
朝、ドラッグストアに行って赤ちゃん用のくすり飲みスポイトを購入。ペット用のシリンジがなかったので、取り急ぎ・・。
まだ逃げ回る元気があるので、逃げ場の少ない車内で。ちょこが大好きな車の中、車が嫌いにならないか心配だけど仕方がない。

デビフペットのカロリーエースをシリンジで与えたが、すぐに嫌になって後部座席に避難。無理矢理口に入れられたので、不貞腐れるちょこ。
食べたくもないものを無理に口に入れるのは、本当に切ない。強制給餌が終わるまでにママのこと嫌いになるかな?結局、この時口にしたのは小さな缶詰1/3。

「ママなんて嫌いでしゅ~!」。帰宅してから、ハイカロリー缶詰も数回無理に口に入れたが、本当に強制給餌は心が痛い。精神的な闘い・・。
本人が食べたいなら流動食も良いのだが・・。抵抗してお口の周りが缶詰の色で黄色くなった姿を見て、無性に悲しくなった。

切ない気持ちでいたら、ビスケットを自分から口に入れたちょこ。ゆっくり噛みながら食べて、鹿肉ジャーキーやクッキーなども少量だけど食べてくれた。
やっぱり香りが薄いものが良いみたい。昨日は全く食べなかったのに、今日は何故だろう?鎮痛剤を増やした効果か?強制給餌が嫌だったから食べたのか・・。

1日の1食分にも満たないけど、オヤツをたくさん食べてお昼寝するちょこ。ママはちょこがお昼寝の間、確定申告のため税務署へ。ギリギリ期限4日前に提出。
ちょこに関しては、本当は総合栄養食を食べて欲しい。だけど、食べるということに興味を示してくれただけでも感謝しないといけないね。願望は増すばかり。

夜は動物病院でもらってきた50mlのシリンジを使用したが、これが大失敗。シリンジサイズが大きいせいか、見ただけで怖がって逃げ回る・・。これは慣らすまでに時間がかかりそう。
犬の看護&介護は、その犬によって体の状況が違うし性格の差も大きくでる。試行錯誤の毎日で、切ない気持ちや壁にぶち当たることも多々。

だけど、食べてくれた・おしっこをした・嬉しそうにした・気持ちよさそうに寝たとか、幸せの感情の方が遥かに多いのは確かなこと。
どんなライフステージよりシニア期のこんな時間が、最も愛犬と向き合うことのできる貴重な時間なのかもね。しっかりちょこに相談しながら、快適な生活になるよう工夫していこうね。

にほんブログ村

ゴールデン・レトリバーランキング
