強制給餌を諦め、ちょこの思うがままに day-14

日々悩む強制給餌。しっかり食べない時間が長すぎて、切迫した状況。体力がなきゃ楽しい場所にだって連れていけないし、何より生きていけない。だから、食べてほしい・・。

強制給餌をやめる=ちょこが生きることを私が諦める。そんな気がしてしまって、自分が許せないような気持ちになることも・・。もちろん、可能なだけ長生きしてほしい。だけど、ちょこの意思も尊重したい。思うがままに生きて欲しい。

飼い主さんによって考え方は様々で、正解も不正解もない。私もちょこが食事を拒むたび何度もシリンジを手にしたけど、ちょこが頑なに拒んでお口の周辺がカロリーエースでまっ黄色になった姿を見て以来、強制給餌が出来なくなった。

だけど、未だに1日何度もシリンジを握りしめてしまう・・。だって、幸せいっぱいの笑顔を見せてくれるんだもん。一瞬でも多く、ちょこの可愛い笑顔を見たいと思ってしまう。ちょこの笑顔を見るたびに欲が出る。

「今日はお出かけないでしゅ。つまらないでしゅ」。ちょこ、おしっこタイム。ヨロヨロしながらお庭へ。ついでにお水を飲んで、お部屋に戻ろうとしている写真。・・と、そこに・・

「高山しゃんでしゅ〜!」。一気にテンション上がって、庭ラン入口に小走りでお迎えに。昨日のこと。実は、緊急性があると判断してDEER BASE IZU しかまるさんが急遽色々持ってきてくれました!

https://www.deerbase.com/

グリーントライプや心臓、腎臓、肝臓、膵臓などたくさん。とりあえず、グリーントライプを解凍。(補足:グリーントライプ=加工されていない胃袋。消化や吸収性の高い栄養が多く含まれている)

「アタチを撫でるでしゅ〜!」。本当に有り難いことに、大好きな方の訪問で、ちょこの笑顔がたくさん見れた時間。そして、痩せこけたちょこにビックリする高山さん。頭骨が出っ張り、肋周りもガリガリ・・。

そして、夜には加熱した鹿の心臓部分を2欠片食べたちょこ。嬉しい!小さく切ったの2欠片だけど、本当に嬉しい。グリーントライプも食べて欲しいが、夜は食べず・・。再度今日の夜、チャレンジすることに。

そして、何より嬉しかったのが長年食べてきた鹿の香りで思い出したのか?ちょこがノソノソとキッチンに来て、ママが作るのをずっと見学。元気な頃は、毎日こうやってご飯ができるのをずっと待っていたちょこ。

最近では、ママがキッチンにいても寄りつかなかったのに!それにしても、キッチンが物で溢れている・・。ウェットフードやドライフード、人間の食材やアイス、シャーベット、パンや手作りジャーキーなど。

とにかく過去に食べなかったものでも、種類や味を変えて何度も試すので、キッチンが大変なことになる。最低でも1日3回は食器洗いをしないと・・。そして、今日の日中は、近所を少し歩こうと思ったら「車でお出かけでしゅ~!」

・・と、勘違いしたお嬢。ランの出口から車に直行してしまったので、「近所散歩だよ!」とは言えず・・、駿河湾沼津SAまでドライブ。どこに行こうか迷ったけど、SA上りなら駐車場が近いので、何かあっても安心だしね。

ドッグラン前のpet paradiseでは、ドッグフードや小分けのオヤツをたくさん買って試してみたが、チーズを肉で巻いたオヤツを2つ食べただけ。ミニストップで買ったソフトクリームも食べず・・。でもね、ちょこが笑顔でいることに意味がある。

「レディは隠れておしっこするでしゅ~!カメラ禁止でしゅ~」。今日は家の駐車場で車から降りるのを躊躇したので、ちょこの腹部にグルっと自分の両腕を回して抱っこして降ろそうとしたら・・軽い・・。簡単に持ち上がってしまって切なかった・・。

もちろん、ティラとラテよりは重いけど、もう少しでティラ(愛犬ゴールデンレトリバー32kg)と同じくらいになってしまうのではないか・・。今日は、夕方また動物病院を予約。以前獣医師さんに教えていただいたデキサメサゾンを試してみようかな?

もう一度昨日今日のちょこの状況を伝えながら、お薬の相談に・・。とにかく、ちょこが大好きなものに囲まれて、穏やかに思うがままに生きられるよう、しっかりとサポートをしよう!



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急速に変化する体調、追いつかない気持ち day-11

昨日の夜、12時頃から落ち着きがなくなったちょこ。徘徊するようにウロウロとしていて、結局完全にしっかりと寝付いたのは朝方の5時くらい。リビングに行きたがったので、2時頃から一緒にリビングへ。

夜中の静けさや暗さが嫌なのかと思い、リビングを明るくしてママはいつも通り仕事をすることに。ちょこは少し落ち着きが戻る。やっぱり、暗い&静かすぎるのが不安になるのか?

寝室にいるときよりは落ち着いてはいるものの、少し寝ては起きてウロウロの繰り返し。そして、昨日の夜からついに水さえ拒むようになってしまった。寝不足と食べていないこと、恐らく組織球肉腫の進行で体調が悪化しているのかな?

でもこんなに急激に変わるものなのか・・。朝は歩くときはフラフラ。前肢に力が入らないようでよろけることも。でも、歩けるところまで自分の力で歩いてほしい。付き添いながら、ちょこが歩きたい場所を歩かせる。

そして、ティラの力を借りてようやく13時半頃ゆっくりと庭まで歩き水を飲んだ。どんなにほっとしたことか・・。近くに持って行っても、器からだと水を飲みたがらない・・。器を色々変えてみたけど同じ・・。

今日は獣医師さんの予約を取ったので、夜はちょこをおいて動物病院へ行くことに・・。聞きたいことが山ほど・・。薬について、症状の急激な進行について、緩和ケアで他にできることはないかなど・・。

悶々とした気持ちでいたところに、ちょこにもママにも嬉しいお友達のサプライズ訪問!ちょこはほんの数分だけど、笑顔&気力がでる。ママは精神的拠り所ができた。ちょこがお気に入りのテーブルの下で白目で眠った頃、色々話をしていたら、急に涙がでた。

気持ちが張り詰めていたのが解放されたのか、楽な気持ちに・・。ちょこの前で泣いてはいけない、ママが強くないといけない、しっかりしなきゃいけない。四六時中、常にそんな気持ちが心の何処かにあるので、自分で自分を追い詰めすぎてしまったか・・。

ちょこに不安な気持ちを悟られまいと、気を張っていたのも逆にちょこにとって良くなかったのかもしれない。命と同じくらい大切な愛犬が悪性腫瘍に侵されているのだから、よくよく考えると「いつも通りに振る舞う」なんて限界があるし、逆に不自然なことかな・・。

「大好きな人に会ってこんなに嬉しそうな顔をするのだから、まだまだ大丈夫!」。「何も食べたがらないから、生きることを諦めかけているのか・・」。頭の中でこの2つが行ったり来たりして、まだ自分の中で上手くピントが合わない。

昨日だって、ティラ&ラテと夜の散歩に行きたいと言ったからちょこも一緒に。短時間散歩だけど、尻尾がクルクル上にあがる。目にも輝きがある。そんな姿を見ると、どうにかして食べさせたい、飲ませたい、生きて欲しい、と思う・・。

そんな瞬間は、自宅での点滴や強制給餌、他の薬の可能性などについて考えるが、どんな食べ物でも頑なに拒む姿、グッタリしている姿、しんどそうな夜の姿なんかを見ると、自然に逆らわずに「思うままにさせてあげたい」という気持ちも込み上げる。

夕方獣医師さんと話をすれば、もう少し気持ちが明確になるのかもしれないけど、現状では行ったり来たり・・。「ちょこはどうしたい?」って、それだけでいいから聞ければいいのに。ママはちょこが望むことであれば全て受け入れるのに、肝心なちょこの望みが分からない。

そして午前中は、母に勧められた手作りジャーキー。食べ物という食べ物はたくさん試したが、手作りご飯を食べなくなった辺りから与えていなかった手作りジャーキーをダメもとで作ってみた。その他、ヤギミルクと鶏むねシャーベットもチャレンジ。

一度目はやはり両方とも食べず・・。プイっと顔をそむける。最近ママが何かを持っていくだけで嫌な顔をする・・。一応匂いは嗅ぐけど、不快な顔を・・。食べたくないときに持ってこられたら、誰だって嫌だよね。

そして、お友達が帰宅してから再チャレンジ。食べる食べる!母の「ジャーキーもう一度だけ作ってみたら?」って言葉がよみがえる。小さくしながら与えたので正確には分からないけど、結局、中くらいのを3~4個くらい食べたかな?上出来!

本当に嬉しくて、また過度な期待をしてしまいそう・・。ママのためだと思って、もう少しだけ頑張ってくれるかな??



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自宅看護&介護の壁、バーニーズマウンテンドッグ day-10

ちょこの組織球肉腫の転移が分かってから10日目。今日は、自宅看護というべきか介護というべきか分からないが、とりあえず、はじめての壁にぶつかる。

物事には必ず過程があるが、私の場合、第一段階が余命宣告に対しての精神的受け入れ。第二段階が覚悟、第三段階が自分が愛犬を守るという決意。

第四段階が気持ちの解放(ようやく状況をしっかりと理解できて、看護&介護生活に慣れが生じる瞬間)。そして、今日は初めての壁にぶち当たる。

昨日は殆ど食事を食べずに、水だけ口にしたちょこ。「食べたくないなら」と放置してみたが結局1日食べなかった為、今日は初の強制給餌。

朝、ドラッグストアに行って赤ちゃん用のくすり飲みスポイトを購入。ペット用のシリンジがなかったので、取り急ぎ・・。

まだ逃げ回る元気があるので、逃げ場の少ない車内で。ちょこが大好きな車の中、車が嫌いにならないか心配だけど仕方がない。

デビフペットのカロリーエースをシリンジで与えたが、すぐに嫌になって後部座席に避難。無理矢理口に入れられたので、不貞腐れるちょこ。

食べたくもないものを無理に口に入れるのは、本当に切ない。強制給餌が終わるまでにママのこと嫌いになるかな?結局、この時口にしたのは小さな缶詰1/3。

「ママなんて嫌いでしゅ~!」。帰宅してから、ハイカロリー缶詰も数回無理に口に入れたが、本当に強制給餌は心が痛い。精神的な闘い・・。

本人が食べたいなら流動食も良いのだが・・。抵抗してお口の周りが缶詰の色で黄色くなった姿を見て、無性に悲しくなった。

切ない気持ちでいたら、ビスケットを自分から口に入れたちょこ。ゆっくり噛みながら食べて、鹿肉ジャーキーやクッキーなども少量だけど食べてくれた。

やっぱり香りが薄いものが良いみたい。昨日は全く食べなかったのに、今日は何故だろう?鎮痛剤を増やした効果か?強制給餌が嫌だったから食べたのか・・。

1日の1食分にも満たないけど、オヤツをたくさん食べてお昼寝するちょこ。ママはちょこがお昼寝の間、確定申告のため税務署へ。ギリギリ期限4日前に提出。

ちょこに関しては、本当は総合栄養食を食べて欲しい。だけど、食べるということに興味を示してくれただけでも感謝しないといけないね。願望は増すばかり。

夜は動物病院でもらってきた50mlのシリンジを使用したが、これが大失敗。シリンジサイズが大きいせいか、見ただけで怖がって逃げ回る・・。これは慣らすまでに時間がかかりそう。

犬の看護&介護は、その犬によって体の状況が違うし性格の差も大きくでる。試行錯誤の毎日で、切ない気持ちや壁にぶち当たることも多々。

だけど、食べてくれた・おしっこをした・嬉しそうにした・気持ちよさそうに寝たとか、幸せの感情の方が遥かに多いのは確かなこと。

どんなライフステージよりシニア期のこんな時間が、最も愛犬と向き合うことのできる貴重な時間なのかもね。しっかりちょこに相談しながら、快適な生活になるよう工夫していこうね。



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試行錯誤の毎日、食欲不振 day-9

食欲が著しく低下してから、お友達や家族の助けをかりて何とか一昨日まで少量でも食べさせることができた。

ちょこのテンションをあげる&試したことのないフードを求めて、昨日はコロナを恐れながら近所のららぽーとへ。

小粒のドライフードやキャットフードなら最近少し食べたので、小粒のフードを求めて3階のペットショップ。薬局にはなかなか良いのがない・・。

家では辛そうにグッタリしているのに、環境が変わるとこの笑顔。とても末期の悪性腫瘍患者だとは思えない。

「お出かけ命でしゅ〜!」。目も輝いているのに、何故だろう・・。食欲低下が今の一番の心配。

写真は、犬OKのエレベーター。今まで何十種類もドッグフードや人間のご飯を試してきたが、1度食べたとしても次は食べない。

抗がん剤もやめて日数が立つし、出かけ先では日によって差があるものの歩く。こんなに可愛い笑顔も見せてくれる。

ウェットフードは最近食べないので、小粒のドッグフードを3種類&キャットフードを人気の少ないららぽーとの外で試す。やっぱり食べない・・。

パパが買ってきたソフトクリームも食べない・・。まさか・・「バァバと一緒じゃなきゃ食べないでしゅ〜」。なんて言ってないよね?

私が「食べろ食べろ」と言いすぎるのも悪いか・・。試行錯誤の毎日。食べてくれれば、どんなワガママ言ってもいいから〜!

結局昼間は何も口にせず、たっぷり昼寝させてから夜は大好きなバァバの家へ。車でリラックスできる子で良かった。

バァバ家には、色々な種類のフードを持参。キャットフードも一種類だけ準備して、バニジャンのバッグで自分のテンションをあげる。

なんだろうなぁ。口の中も日々確認しているが、腫瘍や腫れは見当たらないし水はよく飲む。

「バァバでしゅ〜」。テンションは上がったが、やはり食べない。小さいドライフード数粒だけ・・。

帰りはママの膝でイビキをかきながら爆睡。ちょことのドライブで、ママがすごく好きな時間。安心して眠っている姿を見るのが、最高に幸せ。

結局、昨日は何も食べなかった。ドライフード数粒だけ・・。獣医師さんに処方してもらった薬、癌の疼痛の鎮痛効果がある「トラマール(トラマドール)」を夜から追加で与えて様子を見ることに・・。



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憎たらしい、組織球肉腫が教えてくれたこと day-5

今日は、お犬友であり保護活動の先輩でもあるお友達が、ちょこのお見舞いに来てくれました。ちょこもママも今日もまた救われた!!ありがとう!でいっぱいの毎日。

体調が悪くなってから部屋でおしっこ&うんちをしなくなったちょこ。朝も頑張ってお庭行こう、といっても体がしんどいせいか拒否。ちょこ部屋の前のベランダまでティラが迎えに行くと、テンションが上がって「一緒に行きましゅ」。

敵から身を守るための本能か?体が弱ったちょこのおしっこに自分のおしっこをかけて歩くティラ。ちょこにピッタリくっついて歩く。「ちょこ姉さんはオレが守りましゅ!」。ちょっと泣けそうになるけど、グッとこらえる。

ちょこは、朝ごはんもほんの少し。数え切れない腫瘍が体内にあるので体がしんどいのはもちろんだけど、甘えも少しあるかな。いずれにせよ、スプーンは大きな食べやすいの買わないとダメだね・・。午前中はとにかくずっとグッタリ・・。

「清美しゃんでしゅ〜!」。お友達の訪問で一気にテンションが上がる。たくさんのウェットフード&オヤツを持ってきてくれ、ちょこはびっくりするくらいバクバク食べる!「ママが選ぶご飯は趣味悪いでしゅ〜。清美しゃんがくれたの食べましゅ」。

結局、小さな缶詰1つと中くらいの2缶、パウチ1袋、おやつを食べて笑顔が戻る。ちょうど1食分くらいは食べたかな。「一緒にお庭行くでしゅ〜」。

まるで午前中のグッタリ具合が嘘みたい!「連れションでしゅ〜」。やっぱり、ちょこは本当に人が好きだね。気持ちが高まって、食欲も元気もアップ。「ママは刺激が足りないでしゅ」。

じーっとお友達を見つめる。ママに内緒のお話?「昨日の夜、ママがくしゃいオナラしたでしゅ〜内緒でしゅよ」。

目は少しウツロだけど、こんな可愛い笑顔も見れました。愛犬が3歳半の頃、はじめての悪性腫瘍。その頃から血管肉腫や組織球肉腫を恨んできたが、病気が愛犬と過ごす1日1日の大切さを教えてくれたのは確か。

「内緒のお話まだあるでしゅ〜」。そして人との関わりの素敵さも教えてくれた。コロナ騒ぎで、何処もかしこも大変な状況なのに心配してくれる方がいる。

ちょこの人徳(犬徳?)のおかげで、繋がっていられる人たちがいる。犬の病気や介護、栄養学を勉強する機会も与えてくれた。皮肉なことに、悪性腫瘍が教えてくれたことは大きいな・・なんて感じた1日。・・でもこれ以上、お犬たちを苦しめないでね・・。



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