目次:
1、ロイヤルカナン 腎臓サポートドッグフード
2、ヒルズ プリスクリプション・ダイエットドッグフード
3、ハッピードッグ スプリーム・ダイエット サノN 腎臓ケアドッグフード
4、ナチュラルハーベスト キドニア 腎臓ケアドッグフード
犬の腎臓サポートを目的としたドッグフードは数多く販売されていますが、一言で腎臓サポート用ドッグフードといっても、個々の犬の(腎臓の)状態によってたんぱく質やナトリウム、リンの含有量理想目安は異なります。
今回は、腎臓機能に大きく関わる栄養成分別の含有量を比較しながら、腎臓サポート用ドッグフードについてご紹介致します。なお、腎不全や腎臓病の犬のドッグフード選びの基本については、事前に【犬の腎不全における食事管理】をご確認ください。
1、ロイヤルカナンの腎臓サポートドッグフード
ロイヤルカナンの腎臓サポートドッグフードは、慢性腎臓病の犬の腎臓機能をサポートするために作られた特別療法食です。なお、「特別療法食」とは、個々の犬の病状に応じた食事であり、獣医師の判断のもと与えるドッグフードです。
1-1、ロイヤルカナンの腎臓サポートドッグフードの特徴
ロイヤルカナンの腎臓サポートドッグフードは、腎臓病によって起こりうるタンパク尿や尿毒症に配慮し、消化性の高いたんぱく質を配合。腎臓機能に障害を与える病気の改善や機能サポートを目的としたドッグフードです。
その他、腎臓病で犬に食欲低下がみられる場合の嗜好性にも配慮されており、犬が好む香りで食欲を上げるよう工夫されています。その他、動物性油脂や家禽類が配合されているため、アレルギーがある犬の場合は獣医師にアレルゲンについても事前に相談してから与えましょう。
1-2、ロイヤルカナンの腎臓サポートドッグフードの価格目安
3㎏ 5940円
1-3、ロイヤルカナンの腎臓サポートドッグフードの栄養素別含有量
たんぱく質:12.0 %以上
リンの含有量:0.05g(100kcalあたり)
ナトリウムの含有量:0.09g(100kcalあたり)
オメガ3脂肪酸:明記なし
2、ヒルズのプリスクリプション・ダイエット ドッグフード k/d ケイディー チキン
ヒルズのプリスクリプション・ダイエット 犬用 k/d ケイディーは、栄養学者と獣医師が開発したドッグフードで、リンやナトリウムが調整されています。ロイヤルカナン同様、犬の腎臓機能をサポートするための特別療法食です。
2-1、ヒルズのプリスクリプション・ダイエット ドッグフード k/dの特徴
ヒルズの腎臓サポート用ドッグフードは、リンの調整やナトリウム含有量の低減、腎臓サポートに役立つオメガ3脂肪酸配合に重点をおいてつくられています。
その他、犬の腎臓に負担をかけにくいよう、たんぱく質も調整。高レベルのL-カルニチンも配合されているのが特徴です。チキンが配合されているので、アレルギーがある場合は獣医師に事前に相談しましょう。
2-2、ヒルズのプリスクリプション・ダイエット ドッグフード k/dの価格目安
3㎏ 4714円
2-3、ヒルズ プリスクリプション・ダイエット ドッグフード k/dの栄養素別含有量
たんぱく質:11.5%以上
リンの含有量:0.2%
ナトリウムの含有量:0.19%
オメガ3脂肪酸:含む(1.12%)
3、ハッピードッグのスプリーム・ダイエット サノN 腎臓ケアドッグフード
サノNのドッグフードは、人間が食べる食品レベルの高品質な原材料を使用しているのが特徴で、良質なたんぱく質を配合。化学合成添加物を使用しないなど、原材料にこだわりがあるドッグフードです。たんぱく質は腎臓に負担がかかりにくいよう量が調整されています。
3-1、ハッピードッグ スプリーム・ダイエット サノN 腎臓ケア ドッグフードの特徴
たんぱく質量が調整されていることはもちろん、たんぱく質の質にもこだわっているドッグフードです。その他、カルシウムとリンのバランスにも配慮されている犬の腎臓機能サポートを目指した療法食です。
腎不全の進行に関与するリンに関しては含有量が大幅にカットされており、慢性腎臓病にも配慮して塩分量がカットされています。注意点としては、原材料にトウモロコシや牛脂、ミートミールなどが配合されているということで、アレルギーがある場合はアレルギーに関しても獣医師に相談してから与えましょう。
3-2、ハッピードッグのスプリーム・ダイエット サノN 腎臓ケアドッグフードの価格目安
1㎏ 2420円
3-3、ハッピードッグ スプリーム・ダイエットの腎臓サポートドッグフードの栄養素別含有量
たんぱく質: 12.5 %
リンの含有量:0.40 %
ナトリウムの含有量:ナトリウム 0.10 %
オメガ3脂肪酸:明記なし
4、ナチュラルハーベストの キドニア 腎臓ケア ドッグフード
ナチュラルハーベストのキドニア腎臓ケアドッグフードは、既に腎臓機能が低下している犬や腎臓に何かしらのトラブルを抱えた犬のための療法食で、内臓機能サポートに効果的です。
4-1、ナチュラルハーベスト (療法食) キドニア 腎臓ケア ドッグフードの特徴
獣医師と臨床栄養学の研究者である獣医師が共同開発したドッグフードです。主原料が白米であるため、下痢や軟便など消化器官に問題がある犬の場合は注意が必要。
腎不全や腎臓病による尿トラブルに配慮されており、腸内の善玉菌を増やすための「プレバイオティクス」や体内の老廃物をスムーズに排出するための「ゼオライト・キチンキトサン」が配合されているのが特徴です。
4-2、ナチュラルハーベスト (療法食) キドニア 腎臓ケア ドッグフードの価格目安
1.36㎏ 2970円
4-3、ナチュラルハーベスト (療法食) キドニア 腎臓ケアドッグフードの栄養素別含有量
たんぱく質:15.0%以上
リンの含有量:0.297%
ナトリウムの含有量:0.108%
オメガ3脂肪酸:
EPA豊富な魚油やトルラ酵母、タウリン、メチオニンなどを配合
今回は、腎不全や腎臓病など、何かしらの病気が原因で腎臓機能に問題が生じている犬のためのドッグフードについてご紹介致しました。
【犬の腎不全における食事管理】でもご紹介させていただきましたが、一言で「腎臓機能が低下している」といっても病気の進行度合いや愛犬の状況によって適したドッグフードは異なります。必ず定期検査を行い、獣医師の指示に従って愛犬に適したドッグフードを与えましょう。
WRITER Profile

ペット食育士や愛玩動物飼養管理士、トリマーなど多数のペット資格を保有。国内最大手のペット関連企業にてプロジェクトリーダーとして活躍。

犬たちの幸せ(=飼い主の意識の向上)を目的とし情報提供サイトを開設。犬の管理栄養士や看護師、介護士資格など保有。他社の記事監修・作成も多数請け負う。