お尻拭きで満たされる感情 day-24

昨日今日で、ほぼ歩けなくなってしまったちょこ。数歩で前肢に力が入らなくなってしまうけど、排泄はまだ自分でしたい。

今日はパパも休みだから、近所の公園を朝さんぽ。はじめは「歩きたいでしゅ〜」と言ったので、アシスタントバンドで頑張る。

すぐに「おしっこでしゅ〜」と言っておしっこを。しかし、ふらついてしまった衝撃で運悪くおしっこした場所にお顔が。怪我しなくて良かった・・。

昨日はもう少し歩けたので、油断していた・・。まっ黄色になってしまったお顔を、ウェットティッシュで拭き拭き。ママ反省・・。

すぐに上手にサポートできるようになるから、少し我慢してね〜。そして、今日はうんちでもママが失敗・・。

後肢の付け根を支えて、無事うんち完了。ご飯を食べていないので、お薬を飲むときの補助食が3〜4回分出る程度。

うんちは無事でたけど、一歩踏み出そうとしたちょこが尻餅を。お尻がまっ茶色に・・。またやってしまった!ごめん!!

ともあれ、お尻拭きをしていると何ともいえない温かな感情が込み上げる。「愛おしい」とはまさにこれ?「お尻すっきりでしゅ~!」。

昨日、今後ケアしやすいように・・なんて思って、肛門腺絞りついでにお尻周り&後肢の毛を短くしたばかりだったので、良かった。

まだまだミスばっかしちゃうママだけど、ちょこの体の変化に合わせてしっかりサポートするから一緒に頑張ろうね!



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腫瘍熱緩和と歩み寄る日々 day-22

最近、定期的にベランダや玄関、お庭で自分の体を冷やすちょこ。夕方や夜になると、ベランダ(庭まで歩けるときは庭)でおしっこをした後、お熱があると自分で体を冷やしている?のか、冷たい場所に横たわる。

石や芝生は、クールマットより遥かに冷たい。部屋も冷房かけてるけど、自然の冷たさがいいのかな?急にベターっとなるので、はじめは動けなくなった?と思って何度も抱きかかえようとしたが、「アタチは絶対動かない!」と唸って怒るように。

昨日も夕方のお庭ピクニックから21時過ぎまで、「お庭で休みましゅ!」というので、結局ママも外で仕事したりブログ書いたり・・。今後のために、念の為ネットで寝袋購入。明日には届くかな??このさいテントも欲しいくらい・・。

人間の感覚で考えると「寒すぎて可愛そう」だけどね・・。付き添いながら、本人の気が済むまでやらせよう・・。そして、冷たい場所で寝ているときは、呼吸が驚くほど安定していることに気づいた。

ベッドで寝ていると頻繁に呼吸が荒くなるが、冷たい場所だと体が楽なようで呼吸も安定してよく眠る・・。このまま眠ってしまわないか・・と怖くなるほど穏やか。

悪性腫瘍も末期になると、お犬本人の方が上手に病気と付き合う方法・自分をケアする方法・痛みや不快感を緩和する方法を知っているのかもしれない。ある程度はちょこの言うことを聞かないとね。

写真は、今日の朝活お嬢。今日は少し疲れ気味で笑顔が少ないけど、とびっきりの笑顔の時間があったので、良しとしよう。歩きたいのに歩けないという様子を見ていると、本当に本当に可哀想になってしまう・・。

日に日に衰弱していく体・・。最大の食べるという楽しみを奪われた今、大好きなお出かけの時間であっても、ちょこの笑顔が少なくなっていくことに辛さを感じる。この子から、生きる喜びをこれ以上奪わないで!お願いだから・・。

そして今日は、ちょこのマイカーに寝たまま安全にだっこできるハニカムマット設置。免疫力が下がっているのか??猫アレルギー症状が重症化しているママ。ちょこに負けずに、自分の体のケアしないと!!

今日も、「アタチは絶対動かない!」がはじまり、結局ママとパパがお庭・・。どんな状況下でもどうせなら今を楽しまないと損!と思って、姉がくれたアールグレイを堪能しながら穏やかな時間を過ごす。



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生活サイクルの確立 day-21

体調悪くなってからしっかり眠ることが出来なくなったみたいで、体に良くない・・。だけど、ここ数日の生活サイクルが良いみたいで、長時間お昼寝するようになったちょこ。

はじめのうちは、「夜しっかり休ませなきゃ!」と対策を練っていたが、なかなか上手く行かず・・。夜は呼吸が荒くなったり、う○ちを色々な場所に漏らしてしまったり、お庭に行きたがったり・・。

食べてないから、粘液みたいなのがボタボタでるだけだけどね。こうなったら夜に執着せず、いつでも良いから長時間体を休める時間が作れればいいや!ということに。

ここ数日は、朝早めに家を出て近場のカート散歩。「歩くでしゅ!」と言うときは、ゆっくりまったり歩かせて色々な匂いを楽しませるが、大抵カートに乗っているから少し長めにお散歩が楽しめるのが嬉しい。

この辺はど田舎だし、朝はまだ寒いせいか人も少ないor全くいない。暑さを気にする心配もないので気楽にまったりできる。今日はとくに調子が良かったみたいで、顔を上げている時間が長かった!

薬の投与以外、私がちょこの体を楽にする方法がないので、せめて精神の健康維持サポートをしっかりとしてあげたい・・。体を使わなくたって、色々な匂いを嗅いだり適度に刺激を受ければ疲れるので、よく眠れるかな?楽しい刺激だしね。

「鳥さんの声がするでしゅ〜」。帰宅してお水やおしっこを済ませると、夕方まで良く寝ている。そして、夜〜朝はダラダラ。寝たり起きたりを短時間で繰り返す。呼吸が荒くなったときは、しばらくママオリジナル子守唄でさすっていると落ち着くが、また少し経つと荒くなる。

この朝活スタイルサイクルが良いみたいで、ママは夜仕事をボチボチ。実際は納期を延ばしてもらったりして迷惑をかけてしまっているが、今はちょことの時間を大切にしたい。

そして今日は週1の買い出し日。コロナが怖いので、人の少ないクリエイトですべて揃える。人間用オムツを買ってきたので、お嬢のオムツづくりをしようかな・・。オムツは可哀想だから、本当に困り果てるまで使わないかも・・。

便の量が少ないし、おしっこは現状ママがベランダに作ったトイレでするので、オムツはいざ完全に動けなくなって、排尿回数があまりに多くなった時のために保険として作っておこう!

これからも、ちょこが生活しやすいように色々なことを一緒に考えていこうね!そして、夕方はお庭でまったり・・。ちょこが動きたくないというので(抱っこしようとすると唸って怒る)、レジャーシートを部屋から持ってきて設置。



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薬の効果と途切れた期待 day-20

副作用や体への影響含め色々獣医師さんに教えていただき、最終手段として使おうと思っていた薬。先週の金曜夜から試していたデカドロン(デキサメタゾン錠)だが、食欲向上中心に効果がでず・・。

一昨日、近況報告と相談兼ねて再度動物病院へ。このお薬で効果がでないというと、現状のちょこの体で食欲を上げるのは極めて難しい・・。強制給餌や点滴処置についても、再度考えさせられる。食べていない期間が長すぎて、気持ちが追い詰められてしまう。

でも、お薬が全く効かないのは想定外だった・・。勝手に薬に過度な期待をしていた・・。薬を始めた日から、何度も何度もちょこがご飯を食べる夢を見た。起きるたびに「なんだ、また夢か・・」なんて切なくなる。

夢の中では、「お腹すいてたでしゅ〜!」なんて言って、ご飯をガツガツ食べるのに・・。元気な頃は、食べ物に目がなかったちょこ。こんな日が来ても、食欲だけは落ちないと思っていた。

とりあえずこの日は、吐き気が出始めて血も少し混じっていることから、対処療法としてH2ブロッカーのファモチジン&嘔吐改善のためのボミットバスターというお薬を使用することに。

お薬が増えてしまったので、ストレスにならないよう動物病院で購入したロイヤルカナンのピルアシストを使用。小型犬用と記載があるが、4つのお薬を一度に与えるには十分なサイズ。「一瞬だけごめんね」と言ってから、サッと喉に入れる。これは便利・・。

日に日に痩せていき、体力が衰えていく。目の力が薄れていくのが、目に見えて分かる。頭骨や目の周辺、顎のラインの骨がゴツゴツしていく。1日のうちの短い時間でもいいから、この可愛い笑顔を引き出したい。

目はうつろだけど、しっかり顔をあげてママを見てくれる。ママにとっては、世界で一番愛おしい笑顔。一度はやめた強制給餌・・。薬が効かずまた考えたけど、やっぱり辛い思いをさせて延命させることに対して疑問が出てしまう。

呼吸が荒くなる時間も増え、咳も増えているちょこ。家では顔を上げるのも珍しくなってきた。組織球肉腫は間違いなく進行していて、今後も進行する。これ以上この子を苦しめないで・・。

ストレスを与えながら食事や点滴を無理矢理体に入れて延命できたとしても、ちょこは喜ぶのか?薬に対しての期待が途切れてしまい、強制給餌や点滴に関しては再度繰り返し考えた・・。

無理矢理頑張っても、病気が治るわけじゃない。やっぱりちょこと私にとって、それらはあまりに不自然な選択肢。二人でまた話し合って、このまま穏やかに時を見送ることに。毎日幸せいっぱいだから、それでいいよね?何度もちょこと自分に確認する。

ちょこの体は辛くても、愛情を分け合う幸せな毎日。昨日一緒に見上げたお空、とってもきれいだったね〜!



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介護の分担と手作りジャーキー day-13

一昨日の夜、見るに見かねたのか、パートナーが「夜は俺がリビングで寝ようか?」と申し出てくれた。というのも、最近はちょこが夜中に起きてリビングやお庭に行きたがることが多いので、私がなかなか眠れず・・。

パートナーも外で働いているので大変だけど、好意に甘えることに・・。ここ数日は夜中のお世話は任せることに。こんな時、彼のどんな場所・どんな状況でもすぐに眠れる性質が役に立つ。起きてお世話して、多分またすぐに眠れるのだと思う。

「アタチのマットレスでしゅ~!パパは床でいいでしゅ」。リビングにちょこのセミシングルマットレスを移動。シングルベッド移動してもいいけど、リビング狭くなるし、お嬢は部屋でも寝るからね。ここは我慢してもらいましょう。

そして、昨日の夜はママの手作りジャーキーを少しだけ食べてくれた・・。本当に少しだけどすっごく嬉しくて、たくさん褒めた。色々なものを試しているけど、長年手作り食べていたので最終的には手作りが良いのか?

ちょこが食べているところにミウたんが・・。「アタシにもくださいだニャー」。昨日つくったジャーキーは、鶏むね肉とサーモン。サーモンは食べなかったけど、鶏むね肉はOKサイン!かといって、次の日にはこれも食べなくなる。

厚さを変えて、肉の内側の固さにバラエティーを。厚切りにすると、外はパリパリ、中は噛み応えがある感じで「弾力がある固さ」になるが、意外に柔らかいものより弾力がある固さが好きみたい。少量だけど、噛み心地が良さそうな部分を自分で選んで、よく噛んで食べる。

そして、今日の朝。昨日パートナーがちょこに買ってきた松坂牛を焼いてみた。大きめサイズをペロッと一瞬で食べた!7切れで1,800円以上。ちなみに私はこんな高級肉を食べさせてもらったことがない。「松坂牛でしゅ~!高そうな香りがするので食べてみるでしゅ」。だけど、1枚食べたら「もういらないでしゅ~」。

松坂牛を食べたら、久々にこのポーズ!バーニーズマウンテンドッグあるあるのパッカーン!少し体に余裕があるのか?とても嬉しい・・。でも、ちょこの生命維持には不十分すぎる量の肉しか口にしない・・。

今日は、午前中に豚ジャーキーを作ったけど食べない・・。「松坂牛をジャーキーにするでしゅ~!」。でも、何も食べない日もあったので、頑張ってくれているんだよね?薬もそろそろ体から抜けてよい頃なんだけど・・。副作用じゃなくて、やっぱり組織球肉腫の進行&増殖か・・?

そして、午後はインターネット工事に来たお兄さんにべったりするちょこ。「アタチを撫でるでしゅ~!アタチは可愛いってよく言われましゅ」。お兄さんも犬と暮らしていて大好きらしく、べったりとしてくれる。良かったね!

玄関にお迎えに行ったり、甘えたり・・。気がつけば長いことまともに食べていないのに、どこからこの元気がでてくるのか・・。好きな人が来ない日orお出かけがない日は、ずっとグッタリしているけどね。やっぱりこの子の「人&お出かけ好きパワー」はものすごい!

ティラとラテと一緒だと、お庭でも本当に数分だけテンション上がることも。「ちょこが決めた寿命を、ちょこらしくまっとうさせてあげたい」という気持ちが強まる。



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急速に変化する体調、追いつかない気持ち day-11

昨日の夜、12時頃から落ち着きがなくなったちょこ。徘徊するようにウロウロとしていて、結局完全にしっかりと寝付いたのは朝方の5時くらい。リビングに行きたがったので、2時頃から一緒にリビングへ。

夜中の静けさや暗さが嫌なのかと思い、リビングを明るくしてママはいつも通り仕事をすることに。ちょこは少し落ち着きが戻る。やっぱり、暗い&静かすぎるのが不安になるのか?

寝室にいるときよりは落ち着いてはいるものの、少し寝ては起きてウロウロの繰り返し。そして、昨日の夜からついに水さえ拒むようになってしまった。寝不足と食べていないこと、恐らく組織球肉腫の進行で体調が悪化しているのかな?

でもこんなに急激に変わるものなのか・・。朝は歩くときはフラフラ。前肢に力が入らないようでよろけることも。でも、歩けるところまで自分の力で歩いてほしい。付き添いながら、ちょこが歩きたい場所を歩かせる。

そして、ティラの力を借りてようやく13時半頃ゆっくりと庭まで歩き水を飲んだ。どんなにほっとしたことか・・。近くに持って行っても、器からだと水を飲みたがらない・・。器を色々変えてみたけど同じ・・。

今日は獣医師さんの予約を取ったので、夜はちょこをおいて動物病院へ行くことに・・。聞きたいことが山ほど・・。薬について、症状の急激な進行について、緩和ケアで他にできることはないかなど・・。

悶々とした気持ちでいたところに、ちょこにもママにも嬉しいお友達のサプライズ訪問!ちょこはほんの数分だけど、笑顔&気力がでる。ママは精神的拠り所ができた。ちょこがお気に入りのテーブルの下で白目で眠った頃、色々話をしていたら、急に涙がでた。

気持ちが張り詰めていたのが解放されたのか、楽な気持ちに・・。ちょこの前で泣いてはいけない、ママが強くないといけない、しっかりしなきゃいけない。四六時中、常にそんな気持ちが心の何処かにあるので、自分で自分を追い詰めすぎてしまったか・・。

ちょこに不安な気持ちを悟られまいと、気を張っていたのも逆にちょこにとって良くなかったのかもしれない。命と同じくらい大切な愛犬が悪性腫瘍に侵されているのだから、よくよく考えると「いつも通りに振る舞う」なんて限界があるし、逆に不自然なことかな・・。

「大好きな人に会ってこんなに嬉しそうな顔をするのだから、まだまだ大丈夫!」。「何も食べたがらないから、生きることを諦めかけているのか・・」。頭の中でこの2つが行ったり来たりして、まだ自分の中で上手くピントが合わない。

昨日だって、ティラ&ラテと夜の散歩に行きたいと言ったからちょこも一緒に。短時間散歩だけど、尻尾がクルクル上にあがる。目にも輝きがある。そんな姿を見ると、どうにかして食べさせたい、飲ませたい、生きて欲しい、と思う・・。

そんな瞬間は、自宅での点滴や強制給餌、他の薬の可能性などについて考えるが、どんな食べ物でも頑なに拒む姿、グッタリしている姿、しんどそうな夜の姿なんかを見ると、自然に逆らわずに「思うままにさせてあげたい」という気持ちも込み上げる。

夕方獣医師さんと話をすれば、もう少し気持ちが明確になるのかもしれないけど、現状では行ったり来たり・・。「ちょこはどうしたい?」って、それだけでいいから聞ければいいのに。ママはちょこが望むことであれば全て受け入れるのに、肝心なちょこの望みが分からない。

そして午前中は、母に勧められた手作りジャーキー。食べ物という食べ物はたくさん試したが、手作りご飯を食べなくなった辺りから与えていなかった手作りジャーキーをダメもとで作ってみた。その他、ヤギミルクと鶏むねシャーベットもチャレンジ。

一度目はやはり両方とも食べず・・。プイっと顔をそむける。最近ママが何かを持っていくだけで嫌な顔をする・・。一応匂いは嗅ぐけど、不快な顔を・・。食べたくないときに持ってこられたら、誰だって嫌だよね。

そして、お友達が帰宅してから再チャレンジ。食べる食べる!母の「ジャーキーもう一度だけ作ってみたら?」って言葉がよみがえる。小さくしながら与えたので正確には分からないけど、結局、中くらいのを3~4個くらい食べたかな?上出来!

本当に嬉しくて、また過度な期待をしてしまいそう・・。ママのためだと思って、もう少しだけ頑張ってくれるかな??



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自宅看護&介護の壁、バーニーズマウンテンドッグ day-10

ちょこの組織球肉腫の転移が分かってから10日目。今日は、自宅看護というべきか介護というべきか分からないが、とりあえず、はじめての壁にぶつかる。

物事には必ず過程があるが、私の場合、第一段階が余命宣告に対しての精神的受け入れ。第二段階が覚悟、第三段階が自分が愛犬を守るという決意。

第四段階が気持ちの解放(ようやく状況をしっかりと理解できて、看護&介護生活に慣れが生じる瞬間)。そして、今日は初めての壁にぶち当たる。

昨日は殆ど食事を食べずに、水だけ口にしたちょこ。「食べたくないなら」と放置してみたが結局1日食べなかった為、今日は初の強制給餌。

朝、ドラッグストアに行って赤ちゃん用のくすり飲みスポイトを購入。ペット用のシリンジがなかったので、取り急ぎ・・。

まだ逃げ回る元気があるので、逃げ場の少ない車内で。ちょこが大好きな車の中、車が嫌いにならないか心配だけど仕方がない。

デビフペットのカロリーエースをシリンジで与えたが、すぐに嫌になって後部座席に避難。無理矢理口に入れられたので、不貞腐れるちょこ。

食べたくもないものを無理に口に入れるのは、本当に切ない。強制給餌が終わるまでにママのこと嫌いになるかな?結局、この時口にしたのは小さな缶詰1/3。

「ママなんて嫌いでしゅ~!」。帰宅してから、ハイカロリー缶詰も数回無理に口に入れたが、本当に強制給餌は心が痛い。精神的な闘い・・。

本人が食べたいなら流動食も良いのだが・・。抵抗してお口の周りが缶詰の色で黄色くなった姿を見て、無性に悲しくなった。

切ない気持ちでいたら、ビスケットを自分から口に入れたちょこ。ゆっくり噛みながら食べて、鹿肉ジャーキーやクッキーなども少量だけど食べてくれた。

やっぱり香りが薄いものが良いみたい。昨日は全く食べなかったのに、今日は何故だろう?鎮痛剤を増やした効果か?強制給餌が嫌だったから食べたのか・・。

1日の1食分にも満たないけど、オヤツをたくさん食べてお昼寝するちょこ。ママはちょこがお昼寝の間、確定申告のため税務署へ。ギリギリ期限4日前に提出。

ちょこに関しては、本当は総合栄養食を食べて欲しい。だけど、食べるということに興味を示してくれただけでも感謝しないといけないね。願望は増すばかり。

夜は動物病院でもらってきた50mlのシリンジを使用したが、これが大失敗。シリンジサイズが大きいせいか、見ただけで怖がって逃げ回る・・。これは慣らすまでに時間がかかりそう。

犬の看護&介護は、その犬によって体の状況が違うし性格の差も大きくでる。試行錯誤の毎日で、切ない気持ちや壁にぶち当たることも多々。

だけど、食べてくれた・おしっこをした・嬉しそうにした・気持ちよさそうに寝たとか、幸せの感情の方が遥かに多いのは確かなこと。

どんなライフステージよりシニア期のこんな時間が、最も愛犬と向き合うことのできる貴重な時間なのかもね。しっかりちょこに相談しながら、快適な生活になるよう工夫していこうね。



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憎たらしい、組織球肉腫が教えてくれたこと day-5

今日は、お犬友であり保護活動の先輩でもあるお友達が、ちょこのお見舞いに来てくれました。ちょこもママも今日もまた救われた!!ありがとう!でいっぱいの毎日。

体調が悪くなってから部屋でおしっこ&うんちをしなくなったちょこ。朝も頑張ってお庭行こう、といっても体がしんどいせいか拒否。ちょこ部屋の前のベランダまでティラが迎えに行くと、テンションが上がって「一緒に行きましゅ」。

敵から身を守るための本能か?体が弱ったちょこのおしっこに自分のおしっこをかけて歩くティラ。ちょこにピッタリくっついて歩く。「ちょこ姉さんはオレが守りましゅ!」。ちょっと泣けそうになるけど、グッとこらえる。

ちょこは、朝ごはんもほんの少し。数え切れない腫瘍が体内にあるので体がしんどいのはもちろんだけど、甘えも少しあるかな。いずれにせよ、スプーンは大きな食べやすいの買わないとダメだね・・。午前中はとにかくずっとグッタリ・・。

「清美しゃんでしゅ〜!」。お友達の訪問で一気にテンションが上がる。たくさんのウェットフード&オヤツを持ってきてくれ、ちょこはびっくりするくらいバクバク食べる!「ママが選ぶご飯は趣味悪いでしゅ〜。清美しゃんがくれたの食べましゅ」。

結局、小さな缶詰1つと中くらいの2缶、パウチ1袋、おやつを食べて笑顔が戻る。ちょうど1食分くらいは食べたかな。「一緒にお庭行くでしゅ〜」。

まるで午前中のグッタリ具合が嘘みたい!「連れションでしゅ〜」。やっぱり、ちょこは本当に人が好きだね。気持ちが高まって、食欲も元気もアップ。「ママは刺激が足りないでしゅ」。

じーっとお友達を見つめる。ママに内緒のお話?「昨日の夜、ママがくしゃいオナラしたでしゅ〜内緒でしゅよ」。

目は少しウツロだけど、こんな可愛い笑顔も見れました。愛犬が3歳半の頃、はじめての悪性腫瘍。その頃から血管肉腫や組織球肉腫を恨んできたが、病気が愛犬と過ごす1日1日の大切さを教えてくれたのは確か。

「内緒のお話まだあるでしゅ〜」。そして人との関わりの素敵さも教えてくれた。コロナ騒ぎで、何処もかしこも大変な状況なのに心配してくれる方がいる。

ちょこの人徳(犬徳?)のおかげで、繋がっていられる人たちがいる。犬の病気や介護、栄養学を勉強する機会も与えてくれた。皮肉なことに、悪性腫瘍が教えてくれたことは大きいな・・なんて感じた1日。・・でもこれ以上、お犬たちを苦しめないでね・・。



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食欲低下と抗がん剤の選択 day-3

昨日の夜から、大好きなアカナのグラスフェッドラムフードを拒否するお嬢。困ったなぁ、と思って昨日姉が持ってきてくれたパウチのフードを。ウェットフードは頼んだが、まだ届かず・・。まさか食に貪欲なちょこに、こんな日が来るとは・・。急すぎて、気持ちが追いつかない。

「食べるでしゅ〜!」。姉がくれたフード、すごい勢いで3袋完食!助かったぁ!と思って見ていたら・・「やっぱり残すのはもったいないでしゅ」。え??結局、残したドライフードも食べた。安心したけど笑ってしまった・・。そして、ママは午前中にちょこの先生に抗がん剤の相談をしに。色々悩んだあげく、飲むタイプの「エンドキサン」を2日に一度。ごめん、少しでも可能性があるなら、やっぱりママは一時間でも長くちょこと一緒にいたい。

「アタチのお友達でしゅ」。この抗がん剤は、ガッと入れるタイプじゃなく、ゆっくり少しずつ体に入れていくもの。効果は現れにくい&現れないかもしれないけど、副作用が少ないから試すことに。ただし、出血性膀胱炎の症状がでたら中断・・。

そして午前中は、お昼寝して体力をためる。「たくさん寝て、午後はお友達と遊ぶでしゅ〜」。パパが首マッサージを始めたら、すぐに白目に・・。手を止めると起きるので、パパはひたすらお嬢の首マッサージ。「お仕事休んだなら、アタチに尽くすでしゅ~」。

お友達が教えてくれた「RAI4GATE」到着。近くにこんな素敵なカフェがあるとは!びっくりするくらい喜ぶちょこ。スーパー元気に復活。まるで以前のちょこのよう。念のためアシスタントバンド持ってきたが、全く必要なかった。やっぱり、お友達パワーは最強だね。こむちゃん、たまちゃん、ありがとう!

こむたまパワーのおかげで、食べる食べる。オヤツ食べて、ソフトクリームも3頭でバクバク。5分程度でダウンするかと思いきや、最後まで元気いっぱい。やっぱりお犬も人も気のもちよう?かな。ママも大好きなバニに囲まれて、テンション上がる。

「お散歩するでしゅ!」。カフェからすぐの公園。張り切ってママを引っ張って歩く。門池公園一周できるんじゃ?と一瞬思ったが、肺が心配だから早めに撤収。こんなニコニコ笑顔が見れて、ママは最高に幸せな時間。

そして昨日は、酸素濃縮器設置。想像以上に音がうるさいので、たまにスイッチ入れて少しずつ音に慣らしていこう。ハウスタイプの酸素室はちょこの場合はストレスになるので、寝ているとき顔付近に設置するものにした。

そして、万が一今飲んでいる「プレビコックス」が効かなくなった時のために、「トラマール」を処方してもらいました。苦しそうなときは併用・・。抗がん剤含め、全てにおいて説明が丁寧な獣医師さん。何よりちょこについて本当によく理解してくれているので、ちょこに負担がかからないよう考えてくれる。苦しそうなときのために、素早く対処できるよう次のステージでどう対応したらいいのかも含め、相談してきました。パニックにならないよう、予測できることは早めに策を練らないとね!

肺の組織球肉腫は呼吸に支障がでやすいので、温湿度計も設置。グラフで変化を確認できるものが安かったので、これにした。ちょこの場合は、湿度50~55%だと呼吸が楽そう。

今日はバニ友さんのおかげで、ちょこもママもhappyな1日!心配してメッセンジャーくれたりLineくれたり、みんなに感謝感謝の毎日です。帰宅後、スヤスヤ爆睡。しっかり体休めて、また笑顔見せてね!


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組織球肉腫に負けない愛情 day-2

人に会うのが大好きな、バーニーズマウンテンドッグちょこ。今日は姉家族が会いに来てくれるということで、午前中お昼寝たくさん。

甥姪とお庭でご飯食べようと思って準備したレジャーシート、風で飛んだから部屋に入れたら一瞬でお嬢の寝床に・・。「アタチのシートでしゅ〜たくさん寝て待つでしゅ」。

姉家族が来たら大喜び!「アタチを撫でるでしゅ!」。「嬉しい」ということは、体にも良いはず。だから、嬉しいでいっぱいの毎日にしたいね!昨日の夜~今日は、薬も効いているようで体が少し楽な様子。疲れやすいのは変わらないけど・・。

姉が持ってきてくれた、テラカニス缶詰をたくさん食べた!「ママのお弁当も分けてくだしゃい」。長年毎日続けた手作りご飯、ちょこが食べなくなったのでお終い。今は「美味しい」と思ったものを、たくさん喜んで食べてほしい。

そして姉が帰ったら宅配が。同じく姉からのプレゼント。オリジンドッグフードと馬赤身ミンチ。ちょこは愛されすぎて、タンクから愛情漏れちゃわないのか?「しっかり愛情をエネルギーに変えるでしゅ!溢れないので毎日注入してくだしゃい」。

そして、ママが買ったアシスタントバンドも到着!「なにするんだ!アタチは、まだ一人で歩けるでしゅ!」。やはり、小さい頃から服を着ることに慣れさせておいて良かった。しかし、LLは大きすぎたぁー。「レディーにLL買うなんて失礼でしゅ!」。いや、本当にLと迷ったんだよね・・。

最近は、「プレビコックス」という非ステロイド性炎鎮痛剤&「アンチノール」のオメガ3サプリを飲んでいて、飲み始めて丸2日で痛みが改善されたみたい。びっくりするくらい歩けるように。サプリはまだ効果出ないと思うから、多分薬だろうね。

昨日も夜、近所の山道をティラ&ラテと張り切って20分力強く歩いて、肺が心配になった・・。けど、本人が歩きたい!と思うなら、できるだけ歩かせたい。あまりに生活制限をして、生きる楽しさを奪ってまで延命はさせたくない。もちろん、限度はあるけどね・・。今は呼吸に気をつけて「休み休み」ね。

飲み薬では痛みを消せない日が来ると思うけど、その時は麻薬系のものを使用するしかないね・・。ちょこには優秀な先生もついてるし、何でも受け入れられるママもいる。どんな状況になっても大丈夫だから、安心して楽しく生活しようね!

「やっぱり大きすぎるでしゅ。アタチはSSでしゅ」。


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バーニーズマウンテンドッグちょこ、看護部屋準備 day-2

組織球肉腫が肺に5個以上あり、呼吸がたまに苦しそうなちょこ。明日は、ちょこお留守番で獣医師さんに相談しに行く予定でいるが、とりあえず環境を整えるくらいならママにもできる!夜には、酸素濃縮器も届く予定。

ということで昨日の夜、QOLについても考えて看護部屋づくり。備えあれば憂いなし。いつどうなるか分からないので、早めに準備&対策。ちょこが今までお気に入りだった小さなソファは撤去。大好きだったのにごめんねー。呼吸が苦しいときに少しでもリラックスして&快適に眠れるようにしたい。ソファーはリビングに移動。

ソファーの代わりに、高反発の新しいマットを設置。人間用シングル。冷房をかけるので迷ったが、ピンクのカバーは冷感素材のシーツ。犬用は価格も高いし小さいので、これも人間用。ツルツルしていて気持ちがいい素材で、なかなか冷たい。夏は冷房必須だけど、マイナス1.7冷たく感じるのだとか・・。

お犬には広すぎて落ち着かないかな?と思ってハートクッションを。抱き枕があっても良いかな?障子にお嬢が開けた穴が・・そして、ちょこは普段から寝る直前までママの顔を見ているので、お互いが見れるよう向かい合わせで寝る。本当に白目になる直前まで、いつもママを見つめている。

昨日の夜、ママから見えるちょこ。やっぱり広くて落ち着かないかな?と思ったが、昨日は呼吸も安定、自分のベッドで気持ち良さそうに爆睡。やっぱり向かい合わせで、眠りにつくまでママの顔を見ていた。朝方、気づいたらママのベッドで一緒に寝ていたが・・。夜の呼吸が心配だけど、目を開ければすぐ見えるのでママも安心&楽。

夜中も気になって何回か目覚めたけど、寝たままちょこの呼吸が安定しているのが確認でき、安心してまたすぐに眠りにつくことができた。そして、非常に寝相が悪いちょこには、人間用シングルがピッタリなことが判明。

今日は午前中にティラとラテ、パートナーを庭に放牧しながら、ちょこ部屋から出れるベランダをきれいに。ちょこは部屋でもトイレできるけど、庭でしたがるのでベランダの隅にトイレスペースの人工芝を敷こうかな。

「日向ぼっこでしゅ〜」。自分の生活管理はまともにできないが、お犬に尽くすのは最高の幸せ。ただ気持ちよさそうに眠ってくれる、それだけで嬉しいママでした。

ちょこの看護に準備したもの


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余命数ヶ月。バーニーズマウンテンドッグ、ちょこ day-1

昨日は急遽検査日を早めてもらい、動物病院へ。検査結果が悪く、余命を聞くか迷ったが心の準備のため聞いてしまった・・夏までは多分無理、余命数ヶ月程度。検査内容は、いつもと同じレントゲン&エコー、血液検査。

結果は、多発性の組織球肉腫が体の様々な部位に急激にでき、大きく成長・・。1年9ヶ月前に摘出した原発の組織球肉腫が転移。肺に5個以上、脾臓。前肢は不明だが、恐らく悪性腫瘍が悪さを・・。前回の検査では見えなかったのに、こんなはっきり大きなものが。

と言っても、実は情けないことに説明の最中に頭が真っ白になってしまい、獣医師さんが紙に書いてくれました。前回の肺原発のときも、丁寧に書いてくれた気が・・。

長年お世話になってますが、本当に心強い先生です。素晴らしい実績と優しい笑顔に今までどれだけ救われてきたか・・検査結果はいつも一人で聞くので、「私がしっかりしなきゃ!」と思いながら一生懸命聞こうとしてるが、頭にどうしても入らない。

ちょこは病院が嫌いだから、いつも検査前や検査後はパートナーと車で待機。昨日は検査するまでに少し時間あったので、皆で車待機していたが、不安だったらしく、運転席に来てママにベッタリ。可愛かったので写真を・・。

抗がん剤に関しては、数日考えることに・・ちょこの場合は、まず飲むタイプの抗がん剤じゃないと無理。その他、体の状況など色々なことを配慮すると「メトロノーム化学療法」が良いとのこと。この場合、ガッと一度に薬を入れるタイプじゃなく、少しずつ体に入れるタイプのもの。

体の状況からして、痛みやダルさがあるはず。昨日からお薬を飲んでいるが、どこまで薬でコントロールできるのだろう・・ちょこがお話してくれたらな・・そしたら、「どのくらい痛い?苦しい?あと数ヶ月長く生きてくれる?頑張りたい?休みたい?」だとか聞けるのに・・。とりあえず、月曜までに決めよう。ちょこは「可能性が少しでもあるなら、頑張ってママと1日でも長く一緒にいたい」って言ってくれるかな・・。

さすがに昨日の夜は精神的にキツく、眠れず・・。姉がそれを知ってか知らずか、夜中にLINEをくれて朝方まで付き合ってくれた。夕食は食べられなかったのに、姉との会話で安心したのか夜中におにぎりを。救世主だね。

そして、日が明るくなってきたらほぼ復活!我ながら復活が早いと思う・・。明け方からちょこの看護に必要なものをネットで頼んで、酸素濃縮器のレンタル手続き。太陽が出てきたので、ちょことお出かけがてら今欲しいものだけ買いに。

私が楽しく過ごさないと、ちょこだって楽しくないからね。これから先の不安で、今一緒にいられる幸せが見えなくなるのは絶対嫌だから・・。そして話は戻り、お散歩途中で歩けなくなる危険性が大きいので、キャンプキャリーと中に敷くもの。ベランダでまったりできるように、マットレス。ネットでは、ちょこの介助服や高反発マット。万が一のために、嗜好性が増すようなウェットフードと高栄養缶、その他色々。

「お買い物でしゅ〜!!」。嬉しそうなちょこ。お出かけが大好きだから笑顔だけど、体は辛いはず。疲れる前に素早くお買い物して、お昼寝をさせる。短い時間でも楽しかったね!ママもちょこの笑顔見れて、すごく幸せな時間だった。

昨夜ちょこの呼吸が荒くなって、2時間程度擦っていたらようやく寝た・・結局、ちょこがグッスリ寝たのは1時過ぎ。にこにこ笑顔でも体は疲れているはずだから、お出かけは休み休みにしようね。そして、明日には酸素濃縮器が届く予定。ちょこが快適に過ごせるように、色々考えていこう!

ちょことティラ、今日の写真は顔つきがそっくり。


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犬の認知症対策、予防法やおすすめサプリ〔老犬介護士監修〕

目次

1、犬の認知症とは?原因や症状
2、犬の認知症の予防や対策は?
3、犬の管理栄養士が選ぶおすすめサプリ
4、認知症の犬の介護で大切なこと
5、ペットセラピストが選ぶおすすめアロマ

動物医療の発展やドッグフードの高品質化、室内飼育を中心に飼い主さんの犬に対する意識の向上など、様々な要因で犬の平均寿命が年々延びています。『アニコム家庭どうぶつ白書2019』では、ここ10年程度で犬の平均寿命が8.4ヶ月も延びていることが報告されています。
このように犬の平均寿命が延びることは非常に嬉しいことですが、それと同時に愛犬の認知症(痴呆)を中心とした老犬介護に悩む飼い主さんが増え続けているのも事実です。

犬の認知症とは?原因や症状

犬の認知症(痴呆)の原因は、残念ながら現段階で解明されていませんが、歳をとって脳に何かしらの変化が生じることで起こる脳神経系の病気であると考えられています。認知症の症状でよく現れるのが、夜泣きや徘徊、食事の過剰な催促や粗相などですが、中には飼い主さんのことを認識できなくなる犬もいます。
犬の脳の病気の一つに、脳が圧迫されることで様々な症状を引き起こす「水頭症」と呼ばれる病気がありますが、この病気で大脳皮質が圧迫された場合にも痴呆の症状は現れます。

犬の認知症の予防や対策は?

一言で認知症(痴呆)といっても、犬によって現れる症状や度合いは異なります。認知症は、対策を行ってもすぐに効果が見られるとは限らないので、根気よく愛犬のサポートをしてあげましょう。

・規則正しい生活を心がける

夜間の徘徊行動や夜泣きは昼夜逆転の生活が影響しているケースが多いため、規則正しい生活をさせることが認知症対策に効果的です。老犬は日中の睡眠時間が長くなる傾向にあるので、体に負担がかからないように適度に日中起こしてあげることが大切です。日光浴を20分~30分程度させてあげたり、知育おもちゃなど活用してコミュニケーションを図りながら遊んであげるもの良いでしょう。
長時間紫外線を浴びるのは皮膚がんリスクを高める原因になりますが、適度な日光浴は免疫力が低下しやすい老犬の健康維持に欠かせません。夏場などの暑い時期や暑い時間帯の日光浴に関しては、熱中症リスクが高まるので絶対にやめましょう。

・犬の生活環境を見直す

徘徊行為をする犬の場合、徘徊時に犬に危険が及ばないよう円形サークルを利用するなどの工夫が必要です。床を滑りにくい素材にするなど愛犬が安全に歩ける環境をつくってあげましょう。その他、夜間は安心してしっかりと眠れるように、静かで快適な寝床を準備。温度や湿度を快適に保つなど愛犬の様子を見ながら生活環境を見直してあげることが大切です。

・コミュニケーションの方法を変える

老犬は老衰や病気による体の不調、不快感で噛みついたり、目や耳の衰えが原因で触られることに恐怖を感じて噛みつくことがあります。認知症で飼い主さんを認識できない犬もいるので、噛みつきがひどい場合はグローブを着用するなどして穏やかに対処してあげなければいけません。コミュニケーションを図るときは声掛けを行い、老犬が聞こえていないようであれば、犬が飼い主さんを目で判断できるようにアイコンタクトをしましょう。
前触れもなしに触れると恐怖心で噛みつく危険性があるので、犬の後方から急に触るようなことはしてはいけません。

・生活に適度な刺激を加える

人間にも同じことがいえますが、認知症を中心に脳の老化予防、健康維持には適度な刺激も必要です。知育おもちゃで遊ばせて脳に刺激を与えたり、普段と違う場所でお散歩をさせるなど、日中に適度に刺激を与えることが認知症対策に効果的です。
犬は嗅覚で多くを判断する生き物なので、色々な匂いを嗅がせることで脳を活性化させることができます。普段とは違う場所で嗅いだことのない匂いを嗅がせる時間を作り、夜泣きや夜間の徘徊対策を試みると良いでしょう。

・薬剤やサプリメントを活用する

状況に応じて獣医師に脳細胞を活性化させるための薬を処方してもらったり、サプリメントで必要な栄養素の補給を行うことで認知症対策を行うことができます。しかし、これらはすぐに認知症状が治まるというものではありません。動物病院では一般的には不飽和脂肪酸が含まれたサプリが勧められ、DHAやEPAを犬に摂取させることで夜鳴きをはじめとした認知症状の改善を試みます。
これらの不飽和脂肪酸サプリは、認知症状の改善だけでなく症状の進行を緩やかにするためにも効果的です。

・アロマオイルやレメディを活用する

認知症の老犬のみならず、犬のメンタルケアでよく使用されているのがアロマオイルやレメディです。精神安定や睡眠を促すために効果が期待できるものがあるので、活用するのも良いでしょう。

・最悪の場合は睡眠導入剤を検討する

様々な対策を行っても夜泣きが改善されない場合は、獣医師に相談の上睡眠導入剤を処方してもらうこともできます。しかし、睡眠導入剤は犬によっては効果が期待できないことがあり、副作用リスクについても考慮しなければいけません。睡眠導入剤を検討する際は、しっかりと獣医師に副作用リスクや薬の危険性について確認してから検討しましょう。

・防音ケージを活用する

最近では、夜泣きがひどいときに利用する防音ケージも販売されています。飼い主さんの睡眠不足や近所とのトラブルも深刻な問題なので、犬が防音ケージの中でリラックスできる状況であれば、利用するのも良いでしょう。

犬の管理栄養士が選ぶおすすめサプリ

犬の認知症(痴呆)に関しては、残念ながら動物病院での投薬やサプリなどで根本的に治すということは出来ません。サプリに関しても与えたからといって確実に効果が出るような保証はありませんが、少なくとも認知症予防や既にでている認知症状の進行を遅らせる、症状を緩和するためには効果が期待できます。

・犬用認知症対策サプリ DHAやEPA、フェルラ酸などをバランスよく配合『毎日一緒』

脳内の抗酸化作用や神経細胞保護などに効果的な「DHA」、血管性の認知症予防に効果的だと考えられている「EPA」、強い抗酸化作用が期待できる「フェルラ酸」など、認知症予防や進行を遅らせるために有効な成分がバランスよく配合されているのが特徴です。配合主成分は、DHA、EPA、亜麻仁油、フェルラ酸、イチョウ葉エキス、ビタミンE、ビタミンB12、ビール酵母などです。

・オメガに特化した認知症対策国産サプリ『MEDICAL OMEGA3・6・9』

MEDICAL OMEGA3・6・9は動物病院でも取り扱っていることがあるサプリで、主な原材料はヒマワリ油やDHA含有精製魚油、亜麻仁油などです。脳の健康維持に役立つオメガ3(ドコサヘキサエン酸)を中心に、オメガ3との相乗効果が期待できるオメガ6をバランスよく配合。それに加えて悪玉コレステロールを減らす効果が期待できるオメガ9を配合した、老犬に優しいサプリです。

・脳神経の働きサポート成分やリラックス成分が配合された『DHC犬用国産サプリ おだやか』

DHC犬用国産サプリおだやかは、認知症対策サプリとして販売されている商品ではありませんが、脳内のリラックス成分であるギャバやギャバの働きをサポートするためのザイラリア、脳や神経の組織の働きをサポートするためのレシチンなど認知症の犬に効果が期待できる成分が含まれています。大手メーカーの犬用サプリで、愛犬に安心して与えることができます。

・夜泣きが激しい認知症の犬に最適のサプリ『meiji メイベットDC』

愛犬の夜泣きや夜の徘徊で悩んでいる飼い主さんにおすすめのサプリです。主成分にDHAとEPAのオメガ3脂肪酸が配合されているため、神経伝達サポートに効果が期待できます。老犬の不安やストレス緩和を促し、より快適な睡眠をサポートするために役立ちます。オメガ3脂肪酸はその他にも、老犬の関節痛緩和や毛ヅヤ対策にも効果的です。

認知症の犬の介護で大切なこと

認知症(痴呆)の犬の場合、他の病気とは少し異なり「犬の行動変化」が生じやすいため、飼い主さんが精神的にダメージを受けやすいのが特徴です。それに加えて夜泣きや深夜の徘徊行動で、眠れないという身体的なダメージも加わります。
愛情深く老犬と真剣に向き合うことはもちろん大切ですが、苛立ちなどの負の感情で愛犬のお世話をすることは、犬にとっても好ましい状態ではありません。介護ノイローゼになってしまう飼い主さんもいるので、一時的にペットシッターや老犬介護士にお世話をお願いして、休憩をとりながら老犬と向き合うことも大切です。
認知症の犬の介護では、何より飼い主さん自身が「精神的にも肉体的にも良いコンディションで介護できる状態」であることが重要なのではないでしょうか。

ペットセラピストが選ぶおすすめアロマ

近年では認知症に関わらず、愛犬のメンタルケアのために犬用アロマが活用されるようになりました。ここでは、認知症の犬におすすめのメンタルケア効果や快適な睡眠サポートに効果が期待できる、アロマやレメディをご紹介いたします。

・ストレス緩和におすすめ「犬用レスキューレメディ」

レスキューレメディは副作用や依存性の心配がないレメディで、愛犬の口の中に垂らしたり、体につける、生活空間にスプレーすることでストレスの緩和を促します。人間用も販売されているので、認知症介護などストレスのかかりやすい時期は愛犬と一緒に使用するのも良いですね。

快適な睡眠を促す『ジェモセラピー 犬用ライムツリー (神経用)』

神経の健康維持サポートが期待できる自然療法のハーバルサプリメントです。ストレス緩和やリラックス効果が期待できるため、快適な睡眠サポートに活用したいアイテムです。  

安定した睡眠サポートが期待できる『Azmira カーム&リラックス 1オンス犬用』

犬の神経の動揺や興奮状態を和らげることで、安定した睡眠を促します。スカルキャップハーブ、オトギリソウ(芽)、キンセンカ(花)、カモミール(花)などの原材料が使用されています。

愛犬に快適な老後生活を

老犬の認知症状に悩む飼い主さんが年々増加しており、老犬介護問題も深刻化してきました。
認知症に関しては、効果がすぐに期待できるような特効薬や治療法などは現段階ではありませんが、規則正しい生活や適度に刺激のある生活。それに加えてサプリなどを活用することで症状が改善したり症状の進行を緩やかにしたりすることができるケースもあります。
認知症の老犬介護は飼い主さんももちろん大変ですが、愛犬も精神的にも肉体的にもダメージを受けやすい状況下であることを忘れず、少しでも愛犬が快適な老後生活を送ることができるようにサポートしてあげましょう。