柴犬みーたんの散歩事情 Vol-2

お山生活を楽しむ柴犬みーたん。推定年齢10歳とのことだが、日に日に皮膚病も改善され元気もでてきたせいか、とてもシニア犬には見えないパワフルっぷり。

十分な運動をしないと吠えて困るので、朝はお庭で1時間一緒に遊んで夕方は長距離のお山散歩。ちなみに、お昼はおしっこ&耳・目・被毛のケアの時間。徐々に食事量を増やしてはいるものの、まだまだあばら骨が見えて痛々しい・・。

そして、本日の夕方散歩。途中でゴミ捨て場に大好きなパパ(捨てたわけじゃないよ)を発見して、お散歩行きましょう!とお誘い中。ちょうど建物で隠れてしまってるけど、ちゃんといます。

パパに連れられ上機嫌。後ろにいるママには興味なし。ママは、耳掃除や目薬、ブラッシングや体拭きをするので若干嫌われ役。こればかりは致し方がない・・。

お山の守り神(だと勝手に思い込んでいる)お猿の狸さんにご挨拶。「なんだ、また新しい犬連れてきたのかぁ、まぁがんばるんじゃぞ!」。

やめろ!!アタシは天下の柴犬!!ベタベタしゅるな!!お腹の毛もすっかり生えてきた。首はまだまだ剥げてるけど、すぐキレイな被毛が生えてくるはず。

デンデン(以前預かっていた柴犬)もそうだったけど、皮膚病はマラセチアにしろ膿皮症にしろ何にしろ・・、やっぱり免疫力を上げること&ストレスフリーの生活&良質な睡眠が何より大切だね!この調子で一緒に頑張ろうね!!


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その犬、本当に殺していいですか?

我が家で預かっていた一頭の柴犬、デンデン。ご存じの方も多いかと思いますが、悲惨な状況で捨てられ殺処分寸前だった一頭の犬。2019年9月にしずおかセラピードッグサポートクラブに保健所から引き出され、永遠の家族に出会い、幸せな第二の犬生をつかむことができました。

正式譲渡後、静岡県でもコロナ感染者数が増え、緊急事態宣言。同じタイミングで愛犬バーニーズマウンテンドッグちょこの悪性腫瘍転移・死が重なり、どうしても会いに行くことができなかった・・。元気だということは何度か耳にしたが、ようやく自分の目で確かめることができた・・。

(右)しずおかセラピードックサポートクラブ会長 笠井さん

私の顔を見るや否や、まっ先に小走りで走ってきてくれたデンデン(今は、三代目ころちゃん)。純粋にすごく嬉しかった・・。そして、何より嬉しかったのはデンデンの笑顔の質が変わっていたこと。私と一緒に暮らしていた時も可愛い笑顔をたくさん見せてくれたけど、違う顔になっていた。

変な表現になってしまうけど、良い意味で緊張感のない顔、気の抜けたような顔になっていた。やっぱり、犬は人と過ごす中で一時的な家族と永遠の家族の違いを感じ取るのだと思う。

そして、私には見せなかったワガママな一面も見せてくれた。些細なことだけど、良い意味で自己主張も強くなっていた。今まで人間にひどいことをされてきた(デンデンの場合あくまで推測)犬には、溺愛されてワガママになるくらいがちょうどいいと個人的に思う。

そして飼い主さんとお話をしている中で、ワガママ含めデンデンの全てを受け入れる包容力を感じて感動した。お話を聞いていると、お出かけはほぼ一緒な感じ。毎日のお散歩はもちろん、一緒にお花見したりドライブに出かけたり・・。「この子は本当に車で出掛けるのが好きでね~」なんて嬉しそうに話す飼い主さんを見て、幸せがこみ上げる。

面白いエピソード話含め、デンデンについて語る一言一言に愛情を感じる。長時間に渡りデンデンの話を聞かせてもらい、帰り際にデンデンママが「私たちはなにも、特別なことをしているのではない。普通の暮らししかさせてあげられないけど・・」なんてボソッと言った。

それを聞いて、犬を自分の意志で飼ったにも関わらず、そんな普通のことができない人間が多すぎる世の中で、普通の幸せが保護犬たちにとっては何よりもの幸せなんだとふと思った。自分の永遠の家族が毎日当たり前のように傍にいて、頭を撫でてくれる。ご飯をしっかりと食べさせてくれて、お散歩に連れて行ってくれる。

室内で安心して眠ることができる。昨日は、デンデンの気の抜けた(良い意味で)笑顔を見て、この子にとって普通の生活はすごくスペシャルなことなんだって感じた。自分に愛してくれる家族がいるだけで、すごく特別な毎日。彼らが一番欲しいものは、人の愛情・・。

デンデンには本当に色々教えてもらったけど、最後の最後まで多くを学ばせてくれた。こんな生命力に満ちた笑顔を見せてくれる犬が殺処分寸前だったなんて、誰が思うだろうか?たとえ人獣共通感染症の可能性(デンデンの場合)があろうが、凶暴な犬であろうが、何かしら理由をこじつけて犬の命を奪っていいのだろうか。

どんな状況下に置かれた犬であっても、もっとギリギリまで捨て犬たちの可能性を信じて、人間が頑張るべきではないだろうか・・。これは保健所がどうこうという意味ではなく、犬を愛する全ての人に聞きたい・・。「本当に殺していいですか?小さなことでもいいから、何かできることがあるんじゃないですか?」と・・。

私自身、犬の保護に直接密にかかわったのはたった2回・・。寄付は長年してきたけど(笑っちゃうくらい少額)、はっきりいってそれ以外は経験も浅く期間も短い・・。今回も経済的理由を中心に、とてもじゃないけど私一人の力ではどうにもならなかった・・。小さな力がたくさん集まって、ようやく一頭の柴犬が幸せを掴み取ることができた。

一人で多くの命を救える人もいるけど、そんな人は本当に数少ない・・。だからこそ、動物保護には私みたいな小さな力がたくさん集結することが大切なんだと痛感・・。あくまで個人的な意見だけど、募金箱に10円入れるだけだって立派な保護活動だと思う。

幼児や子供を含む為あまり現実的な数値ではないかもしれないが、日本国民が令和2年4月1日の時点で1億2596万人(総務省統計局の概算値)。みんなが月に一度、10円玉を募金箱に入れたらどうなるだろうか?犬のことが好きな人に限って募金したとしても、相当な額になると思う・・。

SNSを中心に、毎日のように見かける捨て犬・・。もしも目に止まるような犬がいたら、「誰かがどうにかするだろう」じゃなくて、本当に殺していいですか?と自分自身に問いかけてみてほしい・・。

https://true-dog-lover.com/top-page/love-dog-blog/shiba-inu


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ご報告。保護犬デンデン、本日よりトライアル

今日は午前中から、保護犬デンデン一週間のトライアルです。完全室内飼育で、ペット用の滑らないフローリングに変更。わざわざ業者さんに頼んで室内工事をしてくれました。本当に優しいご夫婦です。

『僕のお荷物、忘れ物ないでしゅか?』。持ち物は、とりあえず一週間で必要なものだけ。ご支援頂いた耳ケア用品や目のケア用品、ブラシや目薬。ウンチ袋やストレス緩和スプレーなど。おやつは、前回訪問時に里親希望者様宅にたくさんあったのでいいかな?『たくさん食べるので、おやつは入れてください』。
あ、あとデンデンの愛用している敷布団。自分の匂いが付いていた方が安心するからね。

里親希望者様宅に到着。デンデンは、自宅前で待っていた旦那様を発見するやいなや、真っ先に旦那様のもとへ走る。前回訪問時も旦那様にくっついてました。大好きなんです。

ご自宅で簡単なケア方法を。耳掃除は慣れるまで、動物病院でやってもらった方がいいね。慢性外耳炎がかなりひどく、耳道がほとんど塞がっているので週1ケアは必須。塞がった状態が長すぎて完全に変形しており、外科手術しか聞こえるようにする方法がないとのこと。

何はともあれ、柴犬デンデン一週間頑張ってもらいます!皆様の愛情と支援物資とともに見届けてきました。

『近いんだから、頻繁にデンデンに会いに来てね!』。奥様の優しいお言葉に涙が出そうになったけど、グッとこらえる。元気いっぱい、笑顔でデンデン見届けました!人の感情は必ず犬に伝わるからね。

皆様、どうか引き続きデンデンにたくさんの応援、宜しくお願いします。デンデン、みんなで第2の幸せな犬生を掴み取ろう!


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柴犬デンデン、心の解放

我が家で預かり始めて本日『188日目』の保護犬デンデン。
毎日庭で走り回って山散歩に行き、にこにこ笑顔で健康的な生活を送っている。

しかし、何か足りない。というか、お犬のわりにドライな性格だと感じていた。甘えん坊だけど、私やパートナー、食べ物以外にあまり興味を示さずいつも冷静な感じ。

我が家のバーニーズマウンテンドッグ、ゴールデンレトリバー、ボーダーコリーは、ちょっとしたことでも『わーい!』ってテンション上がるけど、デンデンは何かに特別興味を示して『わーい!』ってなることがない。食べ物以外はね・・
日本犬を飼ったことがないので分からない&同じ犬種でも個体差が大きいから一概には言えないけど、「このクールさは柴犬だからかな?」なんて思っていた。

まさかのペットボトル

今日の朝は、愛犬たちの散歩に行ってからデンデンを庭で遊ばせる。
風でペットボトルが飛んできたので取りに行こうとしたら、デンデンがダッシュでペットボトルのもとへ走った。
まさに、『わーい!』の瞬間。ペットボトルを咥えて、誇らしげな顔。噛んだり転がしたりして楽しそうな姿を見て、私もすごくウキウキした。
デンデンの心が完全に解放された瞬間だったように感じた。

これ僕のでしゅ。いいでしょ

自慢気にペットボトルを咥えて走り回るデンデン。ベランダにちょこ姉さんを発見して、早速自慢しに行く。「これ僕のでしゅ。いいでしょ」
デンデンが何だか楽しそうなので、普段はペットボトルに興味示さないお嬢も羨ましそうに見ている。「ちょっとアタチに貸してくだしゃい」

ママも参加!

楽しそうなので、ママも参加。
デンデンはママがペットボトルを取ろうとしても、噛まずにお利口できる。『僕が一緒に遊んであげましゅ』。

この調子!

さておき、おもちゃで遊ぶということは、色々考えるので脳も活性化されているはず。ストレス発散にも良いし、認知症予防にも効果的。
何よりデンデンの楽しそうな姿を見たいし、色々なものに興味を示して欲しい。
ということで、今日はネットで知育おもちゃと噛むおもちゃを買ってみた。
乞うご期待!



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柴犬デンデンの復活劇写真集

柴犬デンデン、保健所で保護され2019年9月6日に我が家へ。しずおかセラピードッグサポートクラブ、愛犬バーニーズマウンテンドッグ繋がりのお友達 (通称バニ友)、その他お犬友だちや家族など、本当に多くの人々の手によって、デンデンは劇的復活を成し遂げました。

2019/9/3 撮影

しずおかセラピードッグサポートクラブの会長さんたちと、保健所でシャンプー。とても痛々しい姿だけど、ドライの時に皆んなに触ってもらい、すごく嬉しそうだった。人に傷つけられたのに、人が大好き。すごく「純粋な心」を持った犬だと、この瞬間は涙が出そうになった。

デンデンの幸せな「第二の犬生」探し、全力でサポートしようと決意。

2019/9/11 撮影

我が家に来てまだ間もない時期。伊豆の高級鹿販売「DEER BASE IZU しかまる」さんが、大量の鹿肉を。犬の無添加おやつを販売している「こむたまきっちん」さんが大量の魚をデンデンに届けてくれた。良質な肉と魚の動物性たんぱく質で皮膚病の改善を目指すデンデン。

生肉と魚に体を慣らすため、野菜と一緒に少しずつドライフードに混ぜていった。デンデンは来て間もない頃、食べ物に対する執着が凄かった。何度も手を噛まれそうになる。しっかりと決まった時間にご飯をもらってなかったのかな・・・

2019/9/24 撮影

沼津市のドッグサロンビビさんが、ご好意で定期的に炭酸浴やシャンプー設備を貸し出してくれた。デンデン、恐らく初のサロン。ピカピカになった柴犬デンデン。

この頃は、毎日のようにお友だちから寄付金や支援物資が届く。遠い方はわざわざ郵送してくれ、物資を持ってデンデンに会いに来てくれる人も多かった。「こんなに愛おしい生き物を捨てる人間がいる」。そんなことに心底苛立ちを覚えながらも、「1頭の命を救うために、何十人もの人が動いている」という事実に心が救われた。

2019/10/2 撮影

1ヶ月弱で皮膚のベタつきがおさまり、少しずつ白い毛が生えてきた。触るとふわふわで、柔らかい。このあたりから、デンデンの睡眠時間が良い感じに減ってきた。体力がないのか、半月くらいは異常なほど寝ていた。体を揺すっても起きないことが多く、ドキッとしたことも多々。腹部の毛はまだツルツル。

2019/10/10 撮影

1週間で、驚くほど急速に新しい毛が生えてくる。肢の皮膚の色も完全に見えなくなった。腹部の毛も少しずつ生えてきた。我が家にも慣れ、この辺りからワガママに。ヤンチャっぷりもエスカレート。「辛い思いをしてきたんだから、めちゃくちゃ甘やかそう」という気持ちと、「ワガママになりすぎると、これから出会う永遠の飼い主さんが困る」という気持ちの間で揺れ動く。

2019/10/16 撮影

驚くスピードで腹部の毛が生えそろう。写真は、バニ友さんにいただいたフードやおやつ。デンデン、この日はビーフのウエットフードに大興奮だった。

2019/11/2 撮影

1ヶ月で一気にきれいな毛が生えそろった。朝は庭のドッグランで走り回り、昼はおしっこと目や被毛のケア。夜は、ぱぱ&ままと3人でお山の散歩。すごく元気だけど、この時期から夜泣きがはじまる。

2019/12/15 撮影

皮膚病も完全に治り、デンデン初の譲渡会参加。しかまるさんが伊豆から応援に来てくれ、デンデンたくさんおやつをもらう。

見知らぬ環境、見知らぬ人。それでも穏やかに振る舞うデンデン。でもやっぱり体は正直。疲れたせいか、帰宅後は長時間爆睡していた。デンデンが永遠の家族に出会えるよう願いながら、まだ一緒にいたいと欲が出る。

2020/1/21 撮影

新しい年を迎えたデンデン。すっかりフカフカの冬毛。家では慢性外耳炎を悪化させないよう、ケアが欠かせない。幸い、耳掃除も目薬も大好き。触られること、人に構ってもらうことが大好き。

最近のデンデン

お気に入りの写真。昼のおしっこタイムに撮影。走り回ってにこにこ笑顔。こんな美しい柴犬いるだろうか?と完全に「親ばか」モード。

ありがとう

最後に、デンデンをこんなに「生き生きとした犬」に生まれ変わらせてくれて、本当にありがとうございました。

私が預かることを知り、すぐに物資を支援してくれた姉やバニ友さんたち。支援金を振り込んでくれたお友だち。柴犬グッズを作ってくれた姉。鹿肉を未だに送ってくれる「しかまる」さん。魚を大量に持ってきてくれた「こむたまきっちん」さん。デンデンの被毛ケアをしてくれたドッグサロンビビさん。その他のお犬友だち。犬友ではないお友達。

動物病院の獣医師さん、お世話してくれた保健所担当者さん。朝日新聞で保護犬について取り上げてくれた担当者さん。毎晩お散歩に同行して、デンデンを可愛がってくれる彼。そして日々捨て犬のために走り回る「しずおかセラピードッグサポートクラブ」会長、笠井さんとメンバーさんたち。

「僕を救ってくれてありがとう!なんだわん」by 柴犬デンデン



寄付のお願い

NPOしずおかセラピードッグサポートクラブ

沼津信用金庫 本店 普通 538294
名義 NPOしずおかセラピードッグサポートクラブ


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