愛犬の健康維持に役立つドッグフードの選び方

最近ではドッグフードメーカーや種類も多くなり、プレミアムドッグフードと呼ばれる高額な商品も多くなりました。しかし、ドッグフード選びで一番大切なことは、愛犬の健康維持に役立つか(愛犬の体に適したドッグフードであるか)否かの判断です。

今回は、愛犬のことを一番理解している飼い主さんが正しく「愛犬に適したドッグフードであるか」判断するために必要となるドッグフードラベルの見方に重点を置いて、品質の良いドッグフードの選び方をご紹介致します。

パッケージやラベルには、愛犬に適した品質の良いドッグフードであるか否かを判断するために必要な情報がたくさん記載されているので、価格の高さや宣伝などに紛らわされずにしっかりと確認しましょう。

なお、体質別・病気別の食事管理については、【食事管理ページ】をご確認ください。


適したドッグフードは犬によって異なる

品質の高いドッグフードは数多くありますが、全ての犬に適しているとは限りません。また、「高額なドッグフード=愛犬の健康維持に役立つ」とは言いきれませんので、ドッグフードを選ぶときには注意が必要です。

ドッグフードの選び方で何より重要なことは、愛犬の犬種別のかかりやすい病気や体質、運動量などを配慮すること。愛犬を一番良く見ている飼い主さん自身が、多角的視点でドッグフードを分析することが大切です。

ドッグフードの選び方(一例)

ここでは、愛犬に合ったドッグフードの選び方として、一例を挙げさせていただきます。

これは、病気を発症していない健康的な犬の例(体質的問題)ですので、病気が原因でトラブルが引き起こされている場合は、必ず獣医師に相談の上、適切な治療を受けましょう。

体質別・病気別の食事管理 ➡【食事管理ページ】をご確認ください。

・下痢や軟便が多い犬の場合: 腸の健康維持に役立つ機能性成分(悪玉菌の増殖制御に役立つビフィズス菌やビフィズス菌増加に役立つフェカリス菌など)が配合されたドッグフードを選んだり、海藻などに含まれる発酵性食物繊維が適度に含まれたドッグフードを選ぶ。その他、消化しやすい動物性たんぱく質(魚など)を主原料にしたドッグフードであるか否か、酵素の配合などにも配慮することがドッグフード選びで重要となる

下痢や軟便になりやすい犬の食事管理方法は ➡【こちら】

このように、下痢や軟便が生じやすい犬の場合は、腸の健康維持に役立つドッグフード選びを行うことが大切です。腸は体の最大の免疫器官ともいわれるほど重要な部位で、免疫細胞の6~7割程度は腸に集中しています。

そのため、どんなに良いドッグフードを与えたとしても、腸が不健康な場合は免疫力低下によって病気を発症しやすくなります。

このケースでは、下痢によってしっかりと栄養素が吸収されないならば、良いドッグフードを与えても意味がなくなってしまいますので、ドッグフード選びでは品質の良さに配慮することも重要ですが、愛犬の体質を第一に考えることが大切です。


ドッグフードのラベルで確認する方法

ここでは、愛犬の健康維持に役立つドッグフードの選び方の1つとして、パッケージやラベルを確認して判断する具体的な方法をご紹介致します。なお、愛犬がアカナのドッグフードを与えているため、アカナドッグフードを一例としてご紹介致します。

パッケージ全体を確認してドッグフードを選ぶ

ドッグフード選びの第一段階として、まずはパッケージ全体を確認します。パッケージや宣伝を確認するメリットは、そのドッグフードの特徴が分かりやすく記載されているということです。

無添加を売りにしていたり、グレインフリーを売りにしていたりとドッグフードによって様々ですが、飼い主さんが重要視しているポイント&愛犬の体質に合っているかなど、大まかに判断するのに役立ちます。

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パッケージや宣伝を見るときの注意点

・「保存料・着色料不使用」など、特定の保存料について不使用だと記載があるドッグフード
➡ 他の添加物を使用している可能性があります
・「人工添加物(化学合成添加物)不使用」
➡ 一般的に、犬の体に害が生じにくい天然添加物は使用しています
・「ヒューマングレード」
➡ ペットフード公正取引協議会の公正競争規約で「ヒューマングレード」という定義がないことから、あくまでメーカーが判断したヒューマングレードということ。ただし、ヒューマングレード記載があるドッグフードは、原材料などにこだわっている商品が多いのが特徴
・「犬のアレルギーに配慮」などの記載があるドッグフード
➡ アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)は犬によって異なります。アレルギーに配慮したドッグフードとは、あくまで一般的に犬のアレルゲンになりやすい原材料を使用していない、または単一動物性タンパク質(動物性タンパク質の原料を1つしか使用していない)ドッグフードで、完全にアレルギーを引き起こさないわけではありません

愛犬に食物アレルギーがある場合は、【犬の食物アレルギーと食事管理】【食物アレルギー 低アレルゲンドッグフードの選び方】をご確認ください。


ラベルを確認してドッグフードを選ぶ

ドッグフード選びでラベルを確認する場合、主に以下内容を確認します。

① ドッグフードの商品名
② 用途表示(対象年齢)
③ 総合栄養食表記の有無(栄養適正表示)
④ 保証成分値
⑤ 原材料


ドッグフードの商品名を確認

ドッグフード選びを行うときに大抵は商品名を確認するかと思いますが、ドッグフードの商品名には特徴や原材料名が組み込まれていることがあります。

特に、原材料名が商品名に記載されているときは最も多く使用している原材料を明記することになっているので、ドッグフード選びに役立ちます。

アカナドッグフードの例

・アカナ ヨークシャーポーク
➡ 新鮮ヨークシャー種豚肉(16%)が、最も多く使用されている
・アカナ グラスフェッドラム
➡ 草を与えられて育った(グラスフェッド)生ラム肉(18%)が、最も多く使用されている


用途表示(対象年齢)を確認

当たり前のことですが、ドッグフードは対象とした犬の年齢に応じたものを与えます。ライフステージごとに犬の体に必要とされる栄養素(栄養配分)が異なるので、愛犬の年齢に合ったドッグフードを選びましょう。

また、小型犬や中型犬、大型犬用、または特定の犬種用のドッグフードもありますが、これらはそれぞれの特徴に配慮して作られているものが多いのが特徴です。一例として、私が愛犬ドーベルマンに与えているものは、「大型犬のパピー用」で大型犬の緩やかな成長過程に配慮して作られています。


総合栄養食表記の有無(栄養適正表示)を確認

総合栄養食とは、健康的な犬であれば該当のドッグフードと水だけで生命維持(健康維持)ができるペットフードを指し、日本では米国飼料検査官協会(AAFCO)の栄養基準ガイドラインを採用しています。

最近ではプレミアムドッグフードと呼ばれるような比較的高額なドッグフードであっても、実は総合栄養食表記がないものも多くあります。

主に犬に必要な栄養素や成分の配合割合などに詳しくない方(自身で分析してドッグフードを選ぶことができない方)に関しては、総合栄養食表記があるドッグフードを選ぶと無難です。


保証成分値を確認

ペットフード安全法では、ドッグフードラベルに(保証)成分値として、以下の5つの項目の表示が義務付けられています。

①粗タンパク質量 ②粗脂肪 ③粗繊維 ④粗灰分 ⑤水分

ドッグフード選びでは、最低限「粗たんぱく質量」や「粗脂肪」などは確認しましょう。

粗タンパク質の例)

粗タンパク質量は厳密に言うと「窒素化合物」の量を測って、それをタンパク質に換算して割り出された数値であるため大まかな数値となります。

しかし、ドッグフード選びでは必ず目安として確認しておきたい数値です。

AAFCO基準では、子犬(成長期)で粗タンパク質 22.5%以上、維持期(成犬)で粗タンパク質 18.0%以上となりますが、最近では、ドッグフードに関しては生物学的に「タンパク質量(動物性タンパク質)が多めに配合されているほうが良い」とされています。

タンパク質の含有量に関しては飼い主さんの考え方次第ですが、やはり一般的には犬の消化吸収性(体内に蓄積しにくく栄養源になりやすい)や犬などの動物体に占めるタンパク質の割合(20%程度の構成成分)を前提に考えると、犬にとって5大栄養素の中でタンパク質が最も重要視される栄養素となりますので、含有量や質には配慮が必要です。

ちなみに、私が愛犬ゴールデンレトリバーとボーダーコリー(維持期)に与えているアカナのグラスフェッドラムは、粗タンパク質 31%以上。愛犬ドーベルマン(成長期)に与えてるアカナのパピーラージブリードは、粗タンパク質33.0%以上です。

ただし、全ての犬において粗タンパク質量が多いものを与えた方が良いというわけではなく、重度の腎臓病の犬などを中心にタンパク質量の制限が必要となる犬もいます。

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粗脂肪の例)

粗脂肪においてもジエテルエーテル(分析方式)で換算されているため、確実な数値ではありませんが、肥満気味の犬や体重管理を目的とした犬、運動量が低下している老犬の場合、極力少ないドッグフードを選ぶことをおすすめします。

ドッグフードに関しては、総エネルギー量が同値であったとしても、脂肪が体に吸収しやすいという特性ともっていることから粗脂肪が多い方が体重が増加しやすくなります。

脂肪は、炭水化物やタンパク質と比較すると、吸収されやすく肥満の原因になりやすいので、体重管理が必要な成犬や老犬に関しては、同じエネルギー量であったとしても粗脂肪が低いドッグフードを選んだ方が良いでしょう。

粗灰分の例)

粗灰分とは、ドッグフードに含まれるマグネシウム量の指標となる数値です。粗灰分は、一般的には7%前後が理想ですが、尿結石を発症したことがある犬や発症リスクの高い犬種に関しては、灰分が低いドッグフードを与えた方が良いでしょう。

その他の例)

私の場合:愛犬2頭が大型犬(ドーベルマン・ゴールデンレトリバー)&中型犬1頭(ボーダーコリー)が先天的股関節形成不全
➡グルコサミンやコンドロイチンが成分値で明らかになっている(適量配合されている)ドッグフードを選択

(アカナグラスフェッドラム:グルコサミン 600mg/kg、コンドロイチン 800mg/kg 以上)
(アカナパピーラージブリード:グルコサミン 1400mg/kg、コンドロイチン 900mg/kg 以上)

上記はドッグフード選びのほんの一例ですが、このような感じで愛犬に必要な栄養素を調べて成分値に配慮することも大切です。


原材料を確認

原材料の確認は、アレルギーに配慮したり品質を確認するために大切です。なお、原材料に関しては、使用量の多い順にラベル明記されています。

例)

・食物アレルギーがある犬(アレルゲンが特定されている犬)
➡原材料にアレルゲンが含まれていないか確認
・太りやすい犬、または体重管理をしている犬
➡米類やトウモロコシのような炭水化物が多い原材料は避ける
・下痢などをしやすい犬
➡魚やラム肉などの消化吸収性の高い原材料を選ぶ
・愛犬バーニーズマウンテンドッグの場合
➡悪性腫瘍を発症した経緯から、(手作り食ですが)糖質制限のため炭水化物が少ない食事を与えるよう配慮


原材料を確認するときの注意点 ①

ドッグフードによっては、原材料の「ミール」表記に注意が必要です。これは、ドッグフードに含まれている肉の副産物を指しますが副産物自体が悪いのではなく、品質が不明確であることが一番の問題です。

私が好んで購入しているアカナのドッグフードにも「~ミール」表記がありますが、新鮮な原料を使用しているのが明確な場合は、特に問題視する必要はありません。

アカナのように原材料の鮮度や大体の仕入元などを明記していたり、バランスの良い栄養源にするために副産物を使用していることもありますが、単純に製造コスト削減のために新鮮でない副産物を使用している場合は注意が必要です。

「ミール」表記があるドッグフードについては、肉の新鮮さや調達元の明記などがあるメーカーのドッグフードを選ぶなどの配慮が必要となります。

原材料を確認するときの注意点 ②添加物

添加物には、化学合成添加物(人工添加物)と天然添加物がありますが、極力化学合成添加物は不使用のドッグフードを選ぶことをおすすめします。

これも飼い主さんの考え方によりますが、私の場合は愛犬2頭(バーニーズマウンテンドッグ・ゴールデンレトリバー)が悪性腫瘍の好発犬種のため、手作り食はもちろんですが、ドッグフードを与えるときも、長期継続摂取によって発がんリスクが高まるような添加物が含まれたドッグフードは与えないようにしていました。


愛犬に合ったドッグフードで健康維持を目指そう!

今回は、ラベルの見方を中心にドッグフードの選び方について紹介致しましたが、犬によって「健康維持に効果的なドッグフード」は異なります。

ドッグフード選びを行う際は、購入時だけでなく購入後実際に愛犬に与えた後の便の状態や皮膚・被毛の状態などを確認しながら、適したドッグフードを選ぶようにしましょう。

なお、体質別・病気別の食事管理については、【食事管理ページ】をご確認ください。

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記事作成者:  望月 紗貴

犬たちの幸せ(=飼い主の意識の向上)を目的とし、BOWWOW Info.情報配信サイトを開設。犬の管理栄養士、救命士、介護士など、多数資格を保有。様々な企業のドッグフード開発コンサルティングや配合設計などを行う。

©️犬の情報配信サービス BOWWOW Info.

ドーベルマンをもダメにするクッション&路面凍結

「朝でしゅよ〜寒すぎるでしゅ〜」。クマさんコスプレに付き合わされて、朝からテンションが下がる。お鼻に糸くずついてるよ~。

「やってらんね〜!!でしゅ」。あ!そうだっ。昨日、無事9ヶ月齢を迎えたおはぎさん。体重32kgで、スクスク成長中。譲渡時にいただいたドッグフードがだいぶ減ってきたので、少し前に、トッピングご飯と一緒に与えるドッグフードを購入。大雪の影響で遅れたけど、到着しました。ゴールデンレトリバーティラ&ボーダーコリーラテがアカナのグラスフェッドラム。おはぎは、子犬なので同じメーカーのパピーラージブリードに少しずつ移行。大型犬の緩やかな成長に配慮しているもの。

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そして朝のおはぎは、ボール遊びで自由時間&引き続き「持ってきてぇ」のトレーニングをしてから、お山散策。本当は、公園かどこかに行こうと思っていたんだけど、車に乗ったら窓ガラスが凍っていて何も見えない・・。溶かすのが面倒で、近所のお山散策に急遽変更・・。

寒いから、クマさんパーカー重ね着。朝は5℃だもんね・・。寒くて、布団からでるのに一苦労・・。おはぎの部屋は暖房だけど、ゴールデンレトリバーティラのお部屋(ママと共同部屋)も、朝や晩は少しだけ暖房であたためている。年齢的にも、今まで以上に温湿度管理に気をつけないと。


我が家は、部屋と時間帯によって温度がバラバラ。今日なんて日中「やけに暑いなぁ」と思ったら、ティラの部屋が26℃でビックリした。ハァハァしてたもんね・・。急いで冷房をかけて22℃程度に。冬だから、完全に油断していた・・。ちなみに、それぞれの部屋にこれを設置。グラフで変動が確認できるから便利。


さておき、お山散策。途中途中、路面が凍結していて滑りそうになった!危うく犬ぞり状態になるとこだった。パートナーは、昨日ティラ&ラテと歩いていて、派手に尻もちをついたらしい。

よく転ぶヒトだ・・。路面が凍結してなくても、何故か派手に転ぶからね。人もお犬も、滑らないように気をつけないとね!!打ち所が悪いと、笑えない・・。お犬たちは、関節にも良くないし。

そんなこんなで、帰宅後、おはぎ部屋の掃除をしていると・・。ママの「人間をダメにするビーズクッション」でくつろぐおはぎ・・。少し前に、パートナーが買ってくれたもの。これ、本当に人間ダメになる・・。私に関しては、これ以上ダメになってどうするものか・・。

ここ数日、座椅子代わりにしてパソコンを。気づくと、そのまま意識を失っている・・。「サイズ的にちょうど良いでしゅ〜。ママのものは僕のもの」。どうやら、人だけじゃなくて、ドーベルマンをもダメにするらしい。「このフィット感がたまらないでしゅ~!」。

気に入ってしまったようですが、隣の自分のベッドで寝てくださいませ・・。「ママが寝落ちしないように、これは僕が使うでしゅ~!」。早速ヨダレが・・。

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※犬のしつけ方法や飼い方は、飼い主の考え方や犬の性格、家庭環境、これまで犬が育った環境や、先天的(遺伝子的)なものなど、様々な要因により異なります。ご了承のほどお願い致します。

こたつの買い出し&ドーベルマンおはぎの朝トレ

昨日の夜はパートナーの要望で、おはぎとこたつを買いにホームセンターへ。私はこたつは置かない主義だけど、お猫たちが寒くないよう買ってあげたいらしい。

「こたつあったでしゅ〜。パパが探すの遅いから、カート乗るの飽きちゃったでしゅ」。「頭がついちゃうでしゅ・・」。おマヌケな顔がたまらなく可愛い。


もう、すっかりお買い物にも慣れたね!あ、こたつは猫3匹が喜んで寝床にし、案の定、猫たちをダシに使ってこたつを買ったパパが3匹と一緒に占領してます。夜中に起こしたのに5時過ぎまでこたつで寝てしまい、朝から怒られたパパ。


想定内のことだけどね。火事も怖いし、お猫たちの毛が燃えないよう注意しなきゃね!弱設定だけど、使い慣れていないので勝手がわからない。挙句、極度の強迫神経症で・・こたつが怖くてしかたがないので、パパにしっかり管理するよう頼みました。私は使わないので・・。

そして、今日の朝トレ。簡単な練習だけど、定期的に継続することがとても大切。朝は呼び戻しと、引っ張り癖改善の練習~。夜はパートナーが帰宅したら、おはぎが大好きな捜索の遊びをする予定。ちなみに、普段与えているドッグフードとは別に、オヤツ代わりとして使うドッグフードを買ってきた。

本当は、チーズとか嗜好性の高いオヤツの方が反応が良いけど、健康に配慮して総合栄養食を使用することに。今はトレーニングたくさんやるからね・・。体重管理もしなきゃいけないし、子犬なので栄養バランスを崩したくない。難しいトレーニングをするときだけ、嗜好性の高いオヤツを使用することに。

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本当は、アカナのドッグフードの方が香りが強いから、大型犬(子犬)用のを買いたかったのだが、一昨日?おはぎと行ったペットショップに売っていなかったので、次回はアカナにしようかと・・。

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トレーニングポーチはこれを使用。ベルトしなくてもズボンに挟めるし、何より安い。もちろん洗うけど、食べ物を入れるので極力定期的に買い変えたいから価格は重要。他にも安いのたくさん売ってるけどね!シンプルなデザインが、個人的に好き。


今日も、朝からたくさん運動。おはぎに感謝だね!もちろん、ティラとラテにも日々感謝。みんな、ママの子になってくれてありがとう。


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皮膚の弱い犬の食事管理&ドッグフードの選び方

近年、犬のアレルギーが増えているといわれ、アレルギー性皮膚炎を中心に皮膚の弱い犬のドッグフード選びで悩む飼い主さんが多くいます。今回は、皮膚の弱い犬の食事管理法(ドッグフードの選び方)&おすすめのドッグフードを中心にご紹介致します。


皮膚の役割と食事管理の重要性

皮膚は主に、犬の体温を調整したり、内臓を守ったりするために、必要不可欠な臓器です。その他、外部から加わる刺激や細菌、ウイルスなどから体を守ったり、体内に存在する水分が無くならないようにするためなど、多くの働きを持ちます。そのため、皮膚はかなりの頻度で機能(代謝)し続けています。

このように、皮膚では絶え間なく栄養素が合成&分解されているため、食事に含まれるたんぱく質や脂肪、ビタミン類を始めとした栄養素がバランスよく含まれていないと、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーを発症するなど、皮膚の健康維持が困難になります。

その他、十分な栄養が食事に含まれている場合であっても、何かしらの病気や老衰によって代謝異常が犬の体で生じている場合、皮膚への影響が出やすいため注意が必要です。


皮膚の弱い犬のドッグフード選びで重要なこと

ここでは、皮膚の弱い犬のドッグフードを選ぶ際に気をつけたいポイントをご紹介致します。

栄養バランスの整ったドッグフードを選ぶ

  • 総合栄養食表記のあるドッグフードを選ぶ

皮膚が弱い犬は、AAFCO(ペットフードの栄養基準などの基準を設定している団体)の栄養基準を満たしている総合栄養食表記のあるドッグフードを選ぶことをおすすめします。

その他、病気によって皮膚に問題が生じている犬の場合は、動物病院で適切な治療を受けて獣医師に食事管理について相談しましょう。

たんぱく質の内容や質に注意してドッグフードを選ぶ

  • 皮膚が弱い犬は、含硫アミノ酸が多く含まれるドッグフードを選ぶ
  • コラーゲンの原料となる「アルギニン」などのアミノ酸が多く含まれたドッグフードを選ぶ
  • 必要に応じて、コラーゲンが含まれているサプリメントを使用する

アミノ酸を犬の体に補給するために必要な「たんぱく質」の役割の一つは、皮膚のバリア機能を高めることです。

そのため、皮膚の弱い犬やアトピー性皮膚炎などの問題が生じている犬に関しては、皮膚の構成成分となる「含硫アミノ酸(メチオニンやシスチンなどのアミノ酸)」と呼ばれるたんぱく質が多く含まれるドッグフードを選ぶと良いでしょう。

メチオニンやシスチンなどの詳細に関しては、【犬に必要なたんぱく質と食材】をご確認ください。

その他、表皮の内側に存在する「真皮」にはコラーゲンが多く含まれていますが、このコラーゲンの原料となるアルギニンやシステイン、プロリンなどのアミノ酸が多く含まれたドッグフードを選ぶことも大切です。

ドッグフードに含まれていない場合は、サプリメントで補給。ラベルに表記されていない場合は、ドッグフードメーカーに問い合わせてみるのも良いでしょう。


機能性成分が含まれているドッグフードを選ぶ

  1. 皮膚が弱く炎症が生じている犬のドッグフードを選ぶ場合
    「オメガ3脂肪酸(1):オメガ6脂肪酸(5)」配合のドッグフード
  2. アトピー性皮膚炎緩和のためのドッグフードを選ぶ場合
    「オメガ3脂肪酸(1):オメガ6脂肪酸(1~2)」配合のドッグフード
  3. 真皮の構成成分となるコラーゲンが含まれたドッグフード

皮膚の弱い犬のドッグフード選びで重要となる機能性成分は、主に「オメガ3脂肪酸」と「オメガ6脂肪酸」です。

犬の場合、これら脂肪酸を体内で合成できないため、食事で摂取する必要があります。犬においては脂肪酸のうち、「aリノレン酸(オメガ3脂肪酸に属す)」と「リノール酸(オメガ6脂肪酸に属す)」は必須になります。

これら栄養素が不足してしまうと、表皮の最表面に存在する角層のバリア機能が低下してしまうという報告もあり、犬のアトピー性においては、特にリノール酸が低下することで皮膚のバリア機能が著しく低下する傾向にあります。

なお、皮膚が弱い犬で既に皮膚に炎症が生じている場合は、ドッグフードに含まれるオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の含有比率にも注意が必要。

この理想比率に関しては専門家によって見解が異なるものの、「オメガ3脂肪酸(1):オメガ6脂肪酸(5)」が炎症の緩和には効果的だと考えられています。

また、犬がアトピー性皮膚炎の場合は、「オメガ3脂肪酸(1):オメガ6脂肪酸(1~2)」で皮膚炎改善が認められているとの報告があり、犬の皮膚に生じている症状によってこの比率が変動することが分かります。

その他、皮膚が弱い犬には、真皮の構成成分となるコラーゲンが含まれたドッグフードを選ぶと尚良いでしょう。


添加物が含まれているドッグフードは極力避ける

  • 食物アレルギーの犬に関しては、添加物が含まれていないドッグフードを選ぶ

ドッグフードに含まれる「(人工)添加物」や消化性の悪いたんぱく質原料は、アレルギーの原因になることもあるとの報告があります。

食物アレルギーによって皮膚に問題が生じている犬に関しては、添加物が含まれているドッグフードは極力避けると良いでしょう。

ビタミンの含有量に注意してドッグフードを選ぶ

  • 皮膚が弱い犬は、ビタミンAの含有量に注意してドッグフードを選ぶ
  • 皮膚が弱い犬は、ビタミンEの含有量に注意してドッグフードを選ぶ

犬の皮膚に関与する主なビタミンに関しては、ビタミンAとビタミンEです。ビタミンAには様々な役割がありますが、一例として、角化(表皮において細胞が変化していく過程)に大きく関与する栄養素です。

このビタミンAに関しては、多すぎても少なすぎても皮膚疾患の原因になるため、ドッグフードを選ぶときは十分注意が必要。

その他、ビタミンBに関しては抗酸化作用が高いので、皮膚が弱い犬には積極的に与えたい栄養素ですが、ビタミンA同様、過剰に多く与えることは避けなければいけません。

皮膚疾患に関わらずビタミンAやEのような「脂溶性ビタミン」に関しては、過剰症を引き起こしやすいので、手作りご飯を中心に食事管理では気をつけたい栄養素です。

ビタミンに関しての過剰症や欠乏症に関しては、【犬に必要なビタミンと食材】で詳しく説明しています。


質の良いドッグフードを与える

  • 高温加熱したドッグフードは避ける
  • 良質な動物性たんぱく質が主原料のドッグフードを選ぶ
  • 必須脂肪酸の少ないドッグフードは避ける

皮膚が弱い犬に限らずドッグフードは質が良いに越したことはありませんが、特に皮膚が弱い犬の場合は栄養バランスの優れた食事を与える必要があります。

特に、消化吸収性の悪いたんぱく質(高温加熱したドッグフードや植物性たんぱく質が主原料のドッグフード)や、必須脂肪酸の含有量が少ないドッグフードは避けましょう。

なお、品質の低いドッグフードを長期間継続的に与えることで生じる皮膚疾患は、「ジェネリックドッグフード皮膚症」と呼ばれています。

食物アレルギーがある犬のドッグフード選び

食物アレルギーの犬の食事管理やドッグフード選びに関しては、本記事に合わせて【犬の食物アレルギーと食事管理】【食物アレルギー 低アレルゲンドッグフードの選び方】をご確認ください。

皮膚が弱い犬におすすめのドッグフード

ここでは、皮膚が弱い犬におすすめのドッグフードをいくつかご紹介致しますが、皮膚に関連した何かしらの病気が原因の場合は、必ず獣医師に相談して適切な治療を受けましょう。

なお、食物アレルギーの犬のためのドッグフードに関しては、【食物アレルギー 低アレルゲンドッグフードの選び方】で紹介しております。

フォルツァディエチ デルモアクティブ

  • オメガ脂肪酸が配合されている
    (オメガ3脂肪酸 1.2%:オメガ6脂肪酸 3.5%)
  • たんぱく質の消化吸収性に配慮されている

・犬の管理栄養士としての個人的評価 ★★☆☆☆
※上記、皮膚の弱い犬に与える場合の個人的評価


フォルツァディエチ デルモアクティブドッグフードは、アレルギーに配慮した加水分解タンパクが使用されており、皮膚や被毛の健康を維持するための療法食です。

ただし、主原料にポテトを使用している点が個人的に気になります(加水分解タンパクにすることで、消化吸収性を上げている)。その他、療法食のため購入前に獣医師に相談が必要です。

ジウィピークエアドライ ニュージーランド マッカロー&ラム

  • オメガ脂肪酸3&オメガ6脂肪酸が豊富な魚を使用
    (成分値の詳細記載なし)
  • たんぱく質の吸収性に優れている
  • 抗酸化成分(ビタミンE)が配合されている
  • 高温加熱されていない

・犬の管理栄養士としての個人的評価 ★★★★☆
※上記、皮膚の弱い犬に与える場合の個人的評価


ジウィ(マッカロー&ラム)は、エアドライフードで生肉の栄養価値を生かしたドッグフードです。消化率が非常に高く(95%以上)、ドッグフードの殆どの栄養成分が体に吸収されるのが特徴。

ニュージーランド産で、防疫管理及び法規制によって非常に厳しい基準が守られているドッグフードで、オメガ脂肪酸3&オメガ6脂肪酸が豊富な魚を使用。関節の健康維持にも配慮して、グルコサミンやコンドロイチンが配合されています。

ヒルズ 犬用 z/d ultra 食物アレルギー&皮膚ケアドライ

  • オメガ脂肪酸が配合されている
    (オメガ3脂肪酸0.52%:オメガ6脂肪酸4.00%)
  • たんぱく質の消化吸収性に配慮されている
  • 抗酸化成分が配合されている

・犬の管理栄養士としての個人的評価 ★★★☆☆
※上記、皮膚の弱い犬に与える場合の個人的評価


ヒルズ(z/d ultra 食物アレルギー&皮膚ケア)に関しては、食物アレルギーの犬だけでなく皮膚ケアが必要な犬のための療法食。消化性の高い加水分解たんぱく質が使用されており、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸が配合されています。

その他、抗酸化成分が含まれており、皮膚バリア機能を維持するためにも効果的な療法食です。

ヒルズのドッグフードは動物病院でも多く取り扱っている点では安心感がある商品ですが、療法食のため購入前に獣医師に相談が必要です。

オリジンオリジナルドッグフード

  • 低温加熱処理に配慮
  • 使用する原材料へのこだわり
  • オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸配合
    1 % オメガ6脂肪酸(以上) 3 % オメガ3脂肪酸(以上) 0.8 % DHA / EPA (以上) 0.2 %

・犬の管理栄養士としての個人的評価 ★★★★☆
※上記、皮膚の弱い犬に与える場合の個人的評価

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オリジン オリジナル 340g [正規品]
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オリジンオリジナルドッグフードは、犬に本来必要な栄養素(生物学的に必要であろう栄養素)について追及して作られたドッグフード。

原材料へのこだわりやオメガ脂肪酸配合に焦点を当てて考えると、皮膚の弱い犬にはおすすめ。動物性たんぱく質が豊富なため、免疫力を高めるためにも有効であると考えられる。

ただし、バラエティー豊富な動物性タンパク質が原料に使われているため、食物アレルギーの犬にはおすすめできません。

アーテミス フレッシュミックス (小型犬用)

  • 抗酸化酵素(スーパーオキシドジムスターゼ)配合
  • 使用する原材料へのこだわり
  • 合成保存料(BHA,BHT)、着色料、人工添加物不使用
  • オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸配合
    (オメガ3脂肪酸 0.4%以上 ・ オメガ6脂肪酸 2.4%以上)
  • 栄養素が損なわれにくい調理法

・犬の管理栄養士としての評価 ★★★★★
※上記、皮膚の弱い犬に与える場合の個人的評価


アーテミスのフレッシュミックスは、良質な動物性たんぱく質を始めとした原材料へのこだわりや、単一たんぱく質への配慮、栄養素が損なわれにくい加工方法にこだわりをもったドッグフードです。

また、皮膚や被毛の健康維持に有効なオメガ3・オメガ6配合で、腸内環境の健康維持に配慮されていることから、皮膚が弱い犬の免疫力応援が期待できます。

合成保存料(BHA,BHT)や着色料、人工添加物も不使用で作られている、消化吸収性の優れたドッグフードです。

アーテミス フレッシュミックス (中・大型犬用)

  • 活性酸素の除去に配慮したドッグフード
  • 使用する原材料へのこだわり
  • 合成保存料や着色料、人口添加物不使用
  • オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸配合
    (オメガ3脂肪酸 0.4%以上 ・ オメガ6脂肪酸 2.2%以上)
  • 栄養成分の吸収効率を高める製法

・犬の管理栄養士としての評価 ★★★★★
※上記、皮膚の弱い犬に与える場合の個人的評価

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

アーテミス フレッシュミックス アダルト ドッグ 13.6kg 送料無料
価格:13527円(税込、送料無料) (2021/1/1時点)


アーテミスのフレッシュミックスは、良質な動物性たんぱく質を始めとした原材料へのこだわりや、栄養素が損なわれにくい加工方法にこだわりをもったドッグフードです。

また、皮膚や被毛の健康維持に有効なオメガ3・オメガ6配合で、腸内環境の健康維持に配慮されていることから、皮膚が弱い犬の免疫力応援が期待できます。

合成保存料や着色料、人口添加物も不使用で作られている、消化吸収性の優れたドッグフードです。

ただし、鶏・七面鳥・魚・ダック・卵など複数種の動物性たんぱく質原料を使用しているため、食物アレルギーの犬にはおすすめできません。

アカナ パシフィカドッグフード

  • 無冷凍で保存料ゼロ
  • 使用する原材料の品質へのこだわり
  • オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸配合
    (オメガ3脂肪酸 2.3% 以上 ・ オメガ6脂肪酸 1.2%以上)
  • 小麦、トウモロコシ、グルテン不使用
  • 低炭水化物

・犬の管理栄養士としての評価 ★★★★★
※上記、皮膚の弱い犬に与える場合の個人的評価


アカナのパシフィカドッグは、良質な動物性たんぱく質を始めとした原材料へのこだわりや、良質な動物性たんぱく質の含有量(最大で75%)にこだわりをもったドッグフードです。

個人的にとても好きなドッグフードメーカーで、愛犬たちのトッピングご飯のドッグフードは、以下同じメーカーのアカナグラスフェッドラムを使用しています。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

[正規品]アカナ グラスフェッドラム 11.4kg
価格:11780円(税込、送料無料) (2021/1/1時点)


愛犬に合ったドッグフードを与えよう!

一言で皮膚の弱い犬といっても、個々の犬の体質や年齢、発症している病気の有無や犬種など様々な要因で「適したドッグフード」は異なります。

ドッグフードを変更する場合は、必ず愛犬の便の状態や皮膚、被毛を始めとした健康状態を確認して、その犬に適しているか否かの判断をすることが大切です。

また、何かしらの病気を発症している犬の場合は、必ずかかりつけの動物病院に食事管理について相談しましょう。


記事作成者:  望月 紗貴

犬たちの幸せ(=飼い主の意識の向上)を目的とし、BOWWOW Info.情報配信サイトを開設。犬の管理栄養士、救命士、介護士など、多数資格を保有。様々な企業のドッグフード開発コンサルティングや配合設計などを行う。

©️犬の情報配信サービス BOWWOW Info.

プレミアムドッグフードの比較一覧〔管理栄養士監修〕

今回はドッグフード選びに役立つ情報として、ペット食育士にドッグフード比較を行っていただきました。ここでは、ドッグフードの主原料となっている動物性たんぱく質やその内容、総合栄養食基準表記、添加物使用の有無、(※1)機能性成分の配合に重点を置いてご紹介致します。


(※1)機能性成分:基本的に犬の生命活動に必要不可欠ではないものの、健康維持において機能的効果が期待される成分。一例として、股関節の健康維持であれば「グルコサミン」や「コンドロイチン」。

皮膚や被毛の健康維持であれば「オメガ3脂肪酸」など。少し前まではサプリメントを追加する形で与えていた成分が多いが、近年ドッグフードにおいてはこれら機能性成分が予め入っている商品も多い

カナガンドッグフード

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

カナガンドッグフード チキン 2kg
価格:6880円(税込、送料別) (2020/11/18時点)


カナガンドッグフードの種類や特徴

  • グレインフリー
  • 単一の動物性原材料
  • 化学合成添加物不使用
  • 4Dミート・副産物不使用
  • コンドロイチン・メチルスルフォニルメタン(MSM)配合

カナガンドッグフードは、「グレインフリー(穀物不使用)」のプレミアムドッグフードを発売した先駆者的存在のメーカーで、アレルギー発症リスクが高いとされる穀類は不使用。

良質な動物性タンパク質を主原料に使用。人が食べることのできる基準ともいえる新鮮なチキンを使用したドライフード、ウエットフードのラインナップがあり、離乳直後の子犬からシニアまで全年齢対象。年齢による切り替えが必要ありません。

カナガンではチキン以外の動物性タンパク質を使用していないため、チキン以外の動物性たんぱく質にアレルギーがある犬にはおすすめです。

1kg当たりの価格目安

楽天市場(2㎏)6,880円
1kg 3,440円 ☑プレミアムドッグフードの中でも高め

主な動物性たんぱく質

チキン(配合比率:33%)
カナガンドッグフードの主原料は「新鮮な鶏の生肉」。チキンは「人間が食べられる基準」での品質という面では安心感があります。

総合栄養食表記の有無  △

カナガンは、AAFCO総合栄養食の栄養基準を満たしていますが、独自の栄養基準に基づき製品開発を行っているため、総合栄養食に関する記載はありません。

アカナドッグフード


アカナドッグフードの種類や特徴

  • グレインフリー
  • 原材料へのこだわり
  • グルコサミン・コンドロイチン配合
  • オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸配合

アカナドッグフードの特徴は何と言っても原材料へのこだわり。放し飼い新鮮鶏肉や天然太平洋カレイ、太陽の日差しを浴びて熟した新鮮フルーツや野菜などを使用して作られたプレミアムドッグフードです。

人工的なサプリメントを配合せず、動物の内臓や卵などを配合することで野生環境の食性に近い栄養バランスを再現。年齢別製品や中型犬・大型犬用大容量パッケージもあり、ラインナップが非常に多い点も魅力です。

1kg当たりの価格目安

商品によって異なる
<アカナ・アダルト・スモール・ブリード1歳以上の場合>
楽天市場(2㎏)4,125円
1kg 2,063円 ☑プレミアムドッグフードの中では平均的

主な動物性たんぱく質

<アカナ・アダルト・スモール・ブリード1歳以上の場合>
新鮮骨抜き鶏肉 (12%), 鶏肉ミール (12%), 七面鳥肉ミール (12%)

アカナに配合されている鶏肉ミールは、地元農場産の新鮮な肉のレバー、ハツ、腎臓、軟骨などの部位を使用しており、これらは「自然のサプリメント」と呼ばれるほど栄養豊富な部位です。

通常、ドッグフードにおいて「~ミール」表記がある原材料の場合、4Dミートが使用されている可能性があるという観点から避けられますが、アカナにおいては敢えて内臓も配合することで、より栄養バランスが整うよう工夫されています。

※4Dミートとは?
・DEAD(屠殺以外の理由で死んだ動物肉)
・DISEASED(病気を発症している動物肉)
・DYING(死にかけていた動物肉)
・DISABLED(何かしらの障害を持った動物肉)

総合栄養食表記の有無  〇

アカナは、総合栄養食表記のあるドッグフードです。

オリジン


オリジンドッグフードの種類や特徴

  • 高たんぱく質・低炭水化物
  • 原材料へのこだわり
  • グルコサミン・コンドロイチン配合
  • オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸配合

オリジンドッグフードの製造販売元である「チャンピオンペットフーズ社」は、カナダで25年にわたり原材料の調達から製造、販売まで一貫した体制でペットフードを作り続けている老舗メーカー。

徹底したこだわりで選び抜いた原材料や、「生物学的」に犬にとって理想的だと考えられるドッグフードの製造開発において、これまでに数々の受賞歴があります。

オリジンドッグフードはラインナップが豊富に揃っているため、食物アレルギーを中心に愛犬に適したドッグフードを選ぶことができるのが特徴。種類によって原材料が異なりますが、全般的に良質な素材を使用することで「より自然に近い犬の食生活」を再現するための工夫がされています。

オリジンオリジナルに関しては、「最高級ランクの肉類80%:フルーツと野菜20%:穀物0%」という黄金比率ともいえるべくバランスで原材料が調整されているのが特徴です。

1kg当たりの価格目安

商品によって異なる
<オリジンオリジナルの場合>
楽天市場(2㎏)5,610円
1kg 2,805円 ☑プレミアムドッグフードの中ではやや高め

主な動物性たんぱく質

<オリジンオリジナルの場合>
新鮮チキン,新鮮ターキー

放し飼いの鶏や七面鳥などの新鮮食材などを使用。肉の配合割合が85%と高めです。チキンやターキーは、比較的食物アレルギー発症リスクが少ないといわれており、低脂肪で嗜好性の高も魅力です。

犬の植生プレミアムドッグフードに複数種の動物性タンパク質を配合するケースは、ここ最近のプレミアムドッグフード業界で主流になりつつある手法で、あえて複数種を配合することでより自然環境に近い食生活となり、アレルギー発症リスクを下げるという栄養論に基づいています。

総合栄養食表記の有無  〇

オリジンオリジナルは、総合栄養食表記のあるドッグフードです。

ドット わん


ドット わんドッグフードの種類や特徴

  • 化学合成添加物不使用
  • 原材料のこだわり

ドットわんは化学合成添加物を使用せず、「茹でる、蒸す、炊く」といった人の食事と同じ調理法で作られています。その他、原材料別の産地記載表記がされているのが特徴。全てのドッグフードが国内製造で、「安心感」に拘りを持ったプレミアムドッグフードです。

ドライフードは500gのミニサイズパッケージなので、愛犬の気分や好みに合わせて牛、鶏、魚、豚とローテーションをしたりブレンドしたりとアレンジも楽しめます。

1kg当たりの価格目安

<ドットわん牛ごはん-Red mindの場合>
楽天市場(500g x 2個)
1kg 3,828円 ☑プレミアムドッグフードの中でも高め

主な動物性たんぱく質

<牛ごはん-Red mindの場合>
牛肉 

粗たん白質 30.0%以上。全て検査済の国産牛を配合しており、牛エキスに関しては厳しい基準をクリアしたものを使用。加熱処理を済ませてから配合しています。

総合栄養食表記の有無   〇

ドットわん牛ごはん-Red mindは、総合栄養食表記のあるドッグフードです。

ブッチ ドッグフード


ブッチドッグフードの種類や特徴

  • グルテンフリー
  • 化学合成添加物不使用
  • 原材料へのこだわり
  • オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸配合
  • 高たんぱく質

ブッチのプレミアムドッグフードは、ニュージーランド産(環境規制が世界一厳しい国だといわれている)の原材料を用いて、生肉とほぼ同等の栄養成分&水分含有量(70%程度)になるよう、独自の製法で作られています。

これまでのドライフードやウエットフードとはまた別の、新たなタイプのプレミアムドッグフードです。大きなソーセージのようなパッケージがインパクトがあり、近年話題を集めています。

ブッチのプレミアムドッグフードは子犬からシニアまで与えることができ、手作り食のトッピングとしても使用できます。

1kg当たりの価格目安

<ブラック・レーベルの場合>
楽天市場(2㎏ x 2本)5,720円
1kg 1,430円 
☑ kg計算で考えると価格は安いが、水分量が多いため給与量を考慮するとプレミアムドッグフードの中ではやや高め

動物性たんぱく質

最大で92%
ビーフ、ラム、チキン

新鮮なニュージーランド産ビーフ、ラム、チキンを使用。

ニュージーランド行政機関の第一次産業省による、厳格な検査に合格したヒューマングレードの原材料のみを厳選しています。これらの原材料は生産者から冷蔵状態で毎日納品され、納入後数時間のうちに加工・製品化され、まさに「生」に近い状態のままで愛犬に与えることができるよう工夫されています。

総合栄養食表記の有無  〇

ブッチのブラック・レーベルは、総合栄養食ドッグフードです。

まとめ

今回は、5つのプレミアムドッグフードについて特徴をまとめました。ドッグフードを選ぶときは、何より「愛犬の体に適したドッグフード」を選ぶことができるように、飼い主さん自身がしっかりフードの特徴や原材料などを確認することをおすすめします。

【犬の食事管理記事一覧】


WRITER Profile

記事作成者:  大谷 幸代

トリマーやペット食育士、愛玩動物飼養管理士など多数のペット資格を保有。国内最大手のペット関連企業にてプロジェクトリーダーとして活躍。


記事監修・編集者:  望月 紗貴

犬たちの幸せ(=飼い主の意識の向上)を目的とし、BOWWOW Info.情報配信サイトを開設。犬の管理栄養士、救命士、介護士など、多数資格を保有。様々な企業のドッグフード開発コンサルティングや配合設計などを行う。

©️犬の情報配信サービス BOWWOW Info.

食物アレルギー 低アレルゲンドッグフードの選び方

近年、犬や猫の食物アレルギーが増え、ドッグフードを中心に愛犬の食事に悩む飼い主さんも増えました。今回は、アレルギー体質の犬のドッグフード選びに役立つ内容を紹介致します。

なお、犬がアレルギーになりやすい食べ物(犬のアレルゲンになりやすい食材)やアレルギー検査方法、食事管理の基本に関しては、事前に【犬の食物アレルギーと食事管理】をご確認ください。

低アレルゲンドッグフードの選び方

まずは、低アレルゲンドッグフードの選び方の基本について説明します。食物アレルギーの可能性がある場合は必ず獣医師に相談し、適切な検査を受けさせましょう。

ドッグフードの選び方 ポイント① 

✔ アレルギー検査で反応があった原料が含まれていないドッグフードを選ぶ

抗体(IgE)測定検査とリンパ球測定検査でアレルゲンが特定された場合、対象となるアレルゲンが含まれていないドッグフードを選びましょう。

ドッグフードの選び方 ポイント②

✔ 合成添加物が含まれていないドッグフードを選ぶ

現段階では犬における食品添加物アレルギーに関しては知見が乏しいとされていますが、犬の食物アレルギーがドッグフードに含まれる添加物に関与しているという多くの総説があります。

アレルギーに関わらず、合成添加物は長期継続摂取させることで犬の健康に被害を及ぼす可能性があるため、可能な限り無添加、または天然添加物のみ使用したドッグフードを選ぶと良いでしょう。

ドッグフードの選び方 ポイント③

免疫力強化に役立つドッグフードを選ぶ

食物アレルギーは免疫に大きく関与しているため、犬の免疫力を強化するための食事管理にも配慮した上でドッグフードを選ぶと良いでしょう。

免疫力を高めるためには腸内環境の健康維持に役立つドッグフードを選び、必要に応じてサプリメントを活用。免疫力を高めるための食事管理方法に関しては【軟便や下痢になりやすい犬の食事】で詳しく紹介しています。

ドッグフードの選び方 ポイント④

犬のアレルゲンになりやすい食べ物を避けてドッグフードを選ぶ

犬においては、牛肉、大豆、鶏肉、牛乳などにアレルギー反応を示すことが多いと考えられていますが、アレルギー検査でアレルゲンが特定されなかった場合や症状が緩和されない場合、犬全般においてアレルゲンになりやすいと考えられている食べ物を避けてドッグフードを選ぶと良いでしょう。

※アレルゲンになりやすい食べ物
牛肉、牛乳、鶏肉、豚肉、卵、小麦、米、オートミール、トウモロコシ、大豆、いんげん豆など

ドッグフードの選び方 ポイント⑤

状況に応じて、新奇たんぱく質か加水分解たんぱく質を選択する

アレルゲンが特定されている場合 ⇒ 新奇たんぱく質

過去に「長期間犬の体に摂取されてきたたんぱく質」がアレルゲンとして認識されやすいという考え方を前提に、過去に摂取したことのない(または摂取した回数が少ない)たんぱく質源(=新奇たんぱく質)を使用することで、アレルギー症状が引き起こされにくくなると考えられます。

そのため、アレルゲンが特定されている場合は、対象となるアレルゲン原料を使用していないドッグフードを選ぶことはもちろん、ラム肉やダック肉、サーモンなど今まで犬が食べる機会の少なかったたんぱく質を原料としたドッグフードを選んだ上でアレルギー症状が改善されるか確認すると良いでしょう。

アレルゲンが特定されていない場合 ⇒ 加水分解たんぱく質

アレルギー検査でアレルゲンが特定されなかった場合は、一般的に加水分解たんぱく質を使用したドッグフードを試すと良いとされています。

加水分解たんぱく質とは、たんぱく質を酵素などを利用して分解処理したもので、たんぱく質の分子が小さくされることでアレルギー反応を引き起こしにくくすることが目的です。

例えば、牛肉にアレルギー反応を示す犬であっても、加水分解された牛肉に対してはアレルギー反応を示さないと考えられていますが、加水分解たんぱく質の効果に関しては様々な説があり、専門家によって大きく見解が異なります。

現状、加水分解たんぱく質の安全性についても不明確な点が多いのが問題点として挙げられますので、どうしてもアレルゲンが特定されず症状が緩和されない場合には獣医師に相談して一時的に加水分解たんぱく質を使用したドッグフードを試してみると良いでしょう。

低アレルゲンドッグフード

ここでは、市場に出回っている低アレルゲンドッグフードの特徴や原料を紹介します。犬によってアレルゲンは異なりますので、原材料をしっかりと確認してアレルゲン除去食を選びましょう。

なお、アレルゲン除去食(療法食)に関しては、大抵はアレルギー検査時に動物病院で獣医師が処方してくれます。

プロフェッショナルバランス「アレルゲンケア」


対象:
1才以上の成犬(同じシリーズに「11才以上の犬用」と「ダイエット犬用」あり)
特徴:
多数のたんぱく質源を使用せず、魚(サーモンなど)と米にたんぱく質源を特定したドッグフード。その他、皮膚の健康維持に有効とされるオメガ3脂肪酸を配合。ミネラルやアミノ酸バランスに配慮されているため、尿路結石が発生しやすい犬の健康維持も期待できるドッグフード
原材料:
コーンスターチ、加水分解チキン、植物性油脂、セルロース、動物性油脂、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、クロライド、マグネシウム、銅、鉄、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、乳酸、ビタミン類(B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)

✔ プロフェッショナルバランス「アレルゲンケア」評価:特に有害となりうる化学合成添加物は含まれていないようだが、「~エキス」や「~パウダー」など、原料の不明確性が気になる。原材料の品質の良さは期待できないものの、犬のアレルギーに配慮したドッグフードの中では価格が安いのがメリット。


VetSolution 犬用 「皮膚サポート」


特徴:
加水分解サーモンを主要たんぱく源としたアレルギーが生じにくいドッグフード。グレインフリーのため穀物アレルギーの犬に安心して与えることができ、消化器官に負担がかかりにくいのが特徴。
その他、キシロオリゴ糖が含まれているため、腸内フローラの改善を中心に胃腸ケアが期待でき免疫力強化にも有効であると考えられる。アレルギーによって生じやすい皮膚疾患にも配慮されているのがポイント。

原材料:
タピオカ、加水分解サーモン、動物性油脂、ミネラルソルト(リン酸二カルシウム、炭酸カルシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム)、リグノセルロース、加水分解肉類(豚および家禽)、ビートパルプ、フラクトオリゴ糖、ビール酵母(β-グルカン)、DL-メチオニン、ベントナイト、脂肪酸(モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリド)、ビタミン類(A、E、D3、B1、B2、B3、B5、B6、B9、B12)、塩化コリン、酸化防止剤(没食子酸プロピル、トコフェロール、ローズマリー抽出液&パルミチン酸アスコルビル)、ミネラル類(Zn、Fe、Cu、I)、L-カルニチン、乳酸菌(ラクトバチルス・アシドフィルス菌)、コンドロイチン硫酸

✔ VetSolution 犬用 「皮膚サポート」評価:総合栄養食基準を満たす療法食で、低炭水化物であるのが個人的に評価が高いが、炭水化物源としてタピオカを主に使用しているのが気になる。アレルギーに関しては、加水分解タンパク質を使用しているだけでなく、免疫力強化が期待できる腸内環境の健康に配慮されている点で評価が高い。


ヒルズ 犬用 z/d ultra 食物アレルギー&皮膚ケアドライ


特徴:
犬が消化しやすくアレルギー症状が引き起こされにくいとされる「加水分解たんぱく質」や単一炭水化物が使用されたドッグフード。
その他、オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸が配合されている。療法食のため、獣医師に相談の上与える必要がある。

原材料:
コーンスターチ、加水分解チキン、植物性油脂、セルロース、動物性油脂、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、クロライド、マグネシウム、銅、鉄、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、乳酸、ビタミン類(B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)

✔ ヒルズ 犬用 z/d ultra 食物アレルギー&皮膚ケアドライ 評価:特に有害となりうる化学合成添加物は含まれておらず、多くの獣医師や栄養学専門家が開発に関与している優れたドッグフード。個人的にはたんぱく質量が少なく感じるが、動物病院でも処方されることがあるため、食物アレルギーに配慮したドッグフードの中では非常に安全性が高いと考えられる。


ロイヤルカナン「Vets Plan セレクトスキンケア」


特徴:
胃腸ケアや皮膚の健康維持に配慮された療法食で、七面鳥や米、加水分解動物性たんぱく質を原料としているためアレルギー原因になりにくいドッグフード。療法食のため、獣医師に相談の上与える必要がある。
原材料:
米、七面鳥、加水分解動物性タンパク、動物性油脂、大豆油、ビートパルプ、ミネラル類(K、Cl、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B1、B2、ビオチン、葉酸、B12)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)

✔ ロイヤルカナン「Vets Plan セレクトスキンケア」評価:保存料・合成酸化防止剤が使われており、動物性たんぱく質ではなく米が主原料になっているのが個人的には気になる。犬のアレルギーに配慮したドッグフードの中では価格が安いのがメリット。


INUMESHI 「フィースト ラム&ライス」


対象:
1才以上の成犬~老犬(全犬種対象だが、同じシリーズで大型犬用もあり)
特徴:
一般的に犬のアレルゲンになりにくいと考えられているラム肉を豊富に使用しているのが特徴。素材にこだわっており小麦不使用で作られている。
原材料:
ラム肉、米、大麦、オート麦、醸造用イースト、ポールトリーファット、ビートパルプ、ラムダイジェスト、ミネラル、ビタミン、ユッカシジゲラエキス

✔ INUMESHI 「フィースト ラム&ライス」評価:アレルギー療法食ではないが、ラム肉や素材の品質に配慮されているのがポイントが高い。個人的には総合栄養食表記が見当たらないのが気になる。

今回は、食物アレルギーがある犬の低アレルゲンドッグフードの選び方を中心にご紹介致しましたが、食物アレルギーが疑われる場合はまずは獣医師に相談して適切な検査を受けさせましょう。

食物アレルギー検査を中心に、食物アレルギーにおける食事管理に関しては、別途【犬の食物アレルギーと食事管理】をご確認ください。


記事作成者:  望月 紗貴

犬たちの幸せ(=飼い主の意識の向上)を目的とし、BOWWOW Info.情報配信サイトを開設。犬の管理栄養士、救命士、介護士など、多数資格を保有。様々な企業のドッグフード開発コンサルティングや配合設計などを行う。

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犬の食物アレルギーと食事管理〔管理栄養士解説〕

近年、犬や猫の食物アレルギーが増え、ドッグフードを中心に犬の食事に悩む飼い主さんも増えました。今回は、犬の食物アレルギーやドッグフードを選ぶときに欠かせないアレルギー検査について紹介致します。

その他、食物アレルギーにおける低アレルゲンドッグフードの選び方については、【低アレルゲンドッグフードの選び方】で紹介しております。


犬の食物アレルギー

ここでは、犬がアレルギー反応を示しやすい食べ物やアレルギー症状について紹介致します。なお、皮膚に重度の痒みが生じている場合、食物アレルギー以外にも様々な病気が原因として考えられるので、必ず獣医師に相談しましょう。

アレルゲンになりやすい食べ物

ある特定の食べ物に対してアレルギー症状を示すことを「食物アレルギー」と呼び、犬においては「たんぱく質」に対してアレルギー反応を示すケースが多いのが特徴です。

中でも小麦や牛肉、牛乳、大豆やトウモロコシ、魚にアレルギー反応を示すことが多いと考えられていますが、さつまいもなどの野菜や米類などにアレルギー反応を示す犬もいるなど、アレルゲンに関しては犬によって様々です。

ドッグフードに含まれる「(人工)添加物」や消化性の悪いたんぱく質原料が原因になることもあるので注意が必要です。

※アレルゲン: アレルギーの原因となる食べ物(物質)

なお、食物アレルギーは「食物有害反応」の1種であり、犬が口から摂取したものによって有害反応が体に起こるのは、食物アレルギーに限ったものではありません。

犬の食物有害反応(食物アレルギーのみ免疫が関与)
・食物アレルギー ・食物不耐症 ・食中毒 ・先天性代謝障害 ・食物特異体質


犬のアレルギー症状とは?

食物アレルギーは年齢問わず発生しますが、犬の場合は特に1才未満の子犬期から生じることが多く、以下症状が主に現れます。

  • 嘔吐や下痢などの消化器系症状
  • 耳部分の紅斑(皮膚表面に発赤を伴った状態)
  • 口や目の周辺の重度の痒みや炎症
  • 皮膚の慢性的な炎症
  • 脱毛症状や色素沈着
  • 膿皮症や外耳炎の併発
  • アトピー性皮膚炎の併発

犬の食物アレルギーの原因

犬の食物アレルギーだけでなくアレルギー全般が「体の免疫」に大きく関与しており、免疫機能が特定の物質に対して過剰に反応することで、様々な症状が引き起こされます。

その他、食物アレルギーに関しては低品質な消化性の悪いドッグフードや消化しにくい「たんぱく質」が原因になっていることもあります。

アレルギーは免疫に大きく関与しているため、免疫細胞が集中している腸内環境の継続的な乱れによってアレルギー反応が生じやすい体質になることも。ドッグフードは、価格の安さだけで選ぶのではなく原材料や品質にも配慮が必要です。


食物アレルギーになったときの対処法

アレルギー症状が確認された場合は、アレルギー検査で原因となるアレルゲンを特定することが大切です。

まずは動物病院でアレルゲンの検査

まずは、動物病院で犬のアレルゲンを特定するための検査を受けましょう。

昔はIgE検査しかなかったため、犬のアレルゲン物質を特定することが難しかったものの、近年ではリンパ球を測定する検査方法が確立されたので、アレルギー反応を示している物質の特定が昔より簡単になりました。

アレルギーの原因となる食物の判定は血液検査で行われますが、以下2種類の検査を行うことができる動物病院に相談することをおすすめします。

  • 抗体(IgE)を測定する検査
     犬の場合、IgE(免疫グロブリンの一種)によって引き起こされるアレルギーは3割程度
  • 白血球の仲間(リンパ球)を測定する検査
     リンパ球を測定する検査で、IgE検査だけでは分からなかったアレルゲンが発見できるようになった。リンパ球によって引き起こされるアレルギーは7割程度

これら結果をもとにアレルゲンと予測される原料を使用していない除去食を一定期間与えることで、症状が軽減されるか確認します。

痒みや炎症など重度の症状が引き起こされている場合、アレルギー検査だけでなく、必ず獣医師に現状起こっている症状の緩和に有効な治療法があるか確認しましょう。

補足:犬のアレルギー検査測定項目

リンパ球反応検査では、以下項目に対してのアレルギーを測定することができます。

主要食物アレルゲン
牛肉 豚肉 卵(白身・黄身) 鶏肉 牛乳 大豆 小麦 トウモロコシ
除去食アレルゲン
米 馬肉 羊肉 七面鳥肉 アヒル肉 鮭 タラ じゃがいも えんどう豆

参考
・公益社団法人 埼玉県獣医師会HP.「犬の食物アレルギーについて」.(参照 2020-11-9)
・動物アレルギー検査株式会社HP. 「リンパ球反応検査」.(参照 2020-11-9)

ドッグフードを変更する

犬が今までに食べたことがないドッグフードを選び、アレルギー症状が軽減されるか様子をみます。

抗体(IgE)測定検査と白血球(リンパ球)測定検査によってアレルゲンが特定されている場合は、ドッグフードに含まれる原料を確認してアレルゲン物質が含まれていないものを選びましょう。

ドッグフードに含まれる添加物がアレルギー原因になることもあるので、アレルギー体質の犬には念のため無添加ドッグフードを選ぶことをお勧めします。

その他、食物アレルギーにおける低アレルゲンドッグフードの選び方については、【低アレルゲンドッグフードの選び方】で紹介しております。


除去食で症状が改善された場合

除去食で症状が改善された場合は、以降総合栄養食だけでなくおやつにも注意を払って愛犬の食事管理を行いましょう。

ドッグフード選びでは、免疫力を強化するために良質な原料を使用したものを選び、手作りご飯の場合はビタミン類(特にビタミンE・ビタミンC)が不足しないよう気をつけましょう。

その他、免疫力強化には腸内環境の健康維持も重要です。腸内環境の健康維持を行うための食事に関しては【軟便や下痢になりやすい犬の食事】で詳しく紹介しています。



参考文献
・動物臨床医学研究所 山根義久,イヌ+ネコ家庭動物の医学大百科,パイインタ-ナショナル,2012.
・奈良なぎさ,犬と猫の栄養学,緑書房,2016.

記事作成者:  望月 紗貴

犬たちの幸せ(=飼い主の意識の向上)を目的とし、BOWWOW Info.情報配信サイトを開設。犬の管理栄養士、救命士、介護士など、多数資格を保有。様々な企業のドッグフード開発コンサルティングや配合設計などを行う。

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腎臓サポートドッグフードの比較〔管理栄養士監修〕

目次:
1、ロイヤルカナン 腎臓サポートドッグフード
2、ヒルズ プリスクリプション・ダイエットドッグフード
3、ハッピードッグ スプリーム・ダイエット サノN 腎臓ケアドッグフード
4、ナチュラルハーベスト キドニア 腎臓ケアドッグフード

犬の腎臓サポートを目的としたドッグフードは数多く販売されていますが、一言で腎臓サポート用ドッグフードといっても、個々の犬の(腎臓の)状態によってたんぱく質やナトリウム、リンの含有量理想目安は異なります。

今回は、腎臓機能に大きく関わる栄養成分別の含有量を比較しながら、腎臓サポート用ドッグフードについてご紹介致します。なお、腎不全や腎臓病の犬のドッグフード選びの基本については、事前に【犬の腎不全における食事管理】をご確認ください。

1、ロイヤルカナンの腎臓サポートドッグフード

ロイヤルカナンの腎臓サポートドッグフードは、慢性腎臓病の犬の腎臓機能をサポートするために作られた特別療法食です。なお、「特別療法食」とは、個々の犬の病状に応じた食事であり、獣医師の判断のもと与えるドッグフードです。

1-1、ロイヤルカナンの腎臓サポートドッグフードの特徴

ロイヤルカナンの腎臓サポートドッグフードは、腎臓病によって起こりうるタンパク尿や尿毒症に配慮し、消化性の高いたんぱく質を配合。腎臓機能に障害を与える病気の改善や機能サポートを目的としたドッグフードです。

その他、腎臓病で犬に食欲低下がみられる場合の嗜好性にも配慮されており、犬が好む香りで食欲を上げるよう工夫されています。その他、動物性油脂や家禽類が配合されているため、アレルギーがある犬の場合は獣医師にアレルゲンについても事前に相談してから与えましょう。

1-2、ロイヤルカナンの腎臓サポートドッグフードの価格目安

3㎏ 5940円

1-3、ロイヤルカナンの腎臓サポートドッグフードの栄養素別含有量

たんぱく質:12.0 %以上
リンの含有量:0.05g(100kcalあたり)
ナトリウムの含有量:0.09g(100kcalあたり)
メガ3脂肪酸:明記なし


2、ヒルズのプリスクリプション・ダイエット ドッグフード k/d ケイディー チキン

ヒルズのプリスクリプション・ダイエット 犬用 k/d ケイディーは、栄養学者と獣医師が開発したドッグフードで、リンやナトリウムが調整されています。ロイヤルカナン同様、犬の腎臓機能をサポートするための特別療法食です。

2-1、ヒルズのプリスクリプション・ダイエット ドッグフード k/dの特徴

ヒルズの腎臓サポート用ドッグフードは、リンの調整やナトリウム含有量の低減、腎臓サポートに役立つオメガ3脂肪酸配合に重点をおいてつくられています。

その他、犬の腎臓に負担をかけにくいよう、たんぱく質も調整。高レベルのL-カルニチンも配合されているのが特徴です。チキンが配合されているので、アレルギーがある場合は獣医師に事前に相談しましょう。

2-2、ヒルズのプリスクリプション・ダイエット ドッグフード k/dの価格目安

3㎏ 4714円

2-3、ヒルズ プリスクリプション・ダイエット ドッグフード k/dの栄養素別含有量

たんぱく質:11.5%以上
リンの含有量:0.2%
ナトリウムの含有量:0.19%
オメガ3脂肪酸:含む(1.12%)


3、ハッピードッグのスプリーム・ダイエット サノN 腎臓ケアドッグフード

サノNのドッグフードは、人間が食べる食品レベルの高品質な原材料を使用しているのが特徴で、良質なたんぱく質を配合。化学合成添加物を使用しないなど、原材料にこだわりがあるドッグフードです。たんぱく質は腎臓に負担がかかりにくいよう量が調整されています。

3-1、ハッピードッグ スプリーム・ダイエット サノN 腎臓ケア ドッグフードの特徴

たんぱく質量が調整されていることはもちろん、たんぱく質の質にもこだわっているドッグフードです。その他、カルシウムとリンのバランスにも配慮されている犬の腎臓機能サポートを目指した療法食です。

腎不全の進行に関与するリンに関しては含有量が大幅にカットされており、慢性腎臓病にも配慮して塩分量がカットされています。注意点としては、原材料にトウモロコシや牛脂、ミートミールなどが配合されているということで、アレルギーがある場合はアレルギーに関しても獣医師に相談してから与えましょう。

3-2、ハッピードッグのスプリーム・ダイエット サノN 腎臓ケアドッグフードの価格目安

1㎏ 2420円

3-3、ハッピードッグ スプリーム・ダイエットの腎臓サポートドッグフードの栄養素別含有量

たんぱく質: 12.5 %
リンの含有量:0.40 %
ナトリウムの含有量:ナトリウム  0.10 %
オメガ3脂肪酸:明記なし

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4、ナチュラルハーベストの キドニア 腎臓ケア ドッグフード

ナチュラルハーベストのキドニア腎臓ケアドッグフードは、既に腎臓機能が低下している犬や腎臓に何かしらのトラブルを抱えた犬のための療法食で、内臓機能サポートに効果的です。

4-1、ナチュラルハーベスト (療法食) キドニア 腎臓ケア ドッグフードの特徴

獣医師と臨床栄養学の研究者である獣医師が共同開発したドッグフードです。主原料が白米であるため、下痢や軟便など消化器官に問題がある犬の場合は注意が必要。

腎不全や腎臓病による尿トラブルに配慮されており、腸内の善玉菌を増やすための「プレバイオティクス」や体内の老廃物をスムーズに排出するための「ゼオライト・キチンキトサン」が配合されているのが特徴です。

4-2、ナチュラルハーベスト (療法食) キドニア 腎臓ケア ドッグフードの価格目安

1.36㎏ 2970円

4-3、ナチュラルハーベスト (療法食) キドニア 腎臓ケアドッグフードの栄養素別含有量

たんぱく質:15.0%以上
リンの含有量:0.297%
ナトリウムの含有量:0.108%
オメガ3脂肪酸
EPA豊富な魚油やトルラ酵母、タウリン、メチオニンなどを配合


今回は、腎不全や腎臓病など、何かしらの病気が原因で腎臓機能に問題が生じている犬のためのドッグフードについてご紹介致しました。

【犬の腎不全における食事管理】でもご紹介させていただきましたが、一言で「腎臓機能が低下している」といっても病気の進行度合いや愛犬の状況によって適したドッグフードは異なります。必ず定期検査を行い、獣医師の指示に従って愛犬に適したドッグフードを与えましょう。


WRITER Profile

記事作成者:  大谷 幸代

ペット食育士や愛玩動物飼養管理士、トリマーなど多数のペット資格を保有。国内最大手のペット関連企業にてプロジェクトリーダーとして活躍。


記事監修・編集者:  望月 紗貴

犬たちの幸せ(=飼い主の意識の向上)を目的とし情報提供サイトを開設。犬の管理栄養士や看護師、介護士資格など保有。他社の記事監修・作成も多数請け負う。