愛犬の健康維持に役立つドッグフードの選び方

最近ではドッグフードメーカーや種類も多くなり、プレミアムドッグフードと呼ばれる高額な商品も多くなりました。しかし、ドッグフード選びで一番大切なことは、愛犬の健康維持に役立つか(愛犬の体に適したドッグフードであるか)否かの判断です。

今回は、愛犬のことを一番理解している飼い主さんが正しく「愛犬に適したドッグフードであるか」判断するために必要となるドッグフードラベルの見方に重点を置いて、品質の良いドッグフードの選び方をご紹介致します。

パッケージやラベルには、愛犬に適した品質の良いドッグフードであるか否かを判断するために必要な情報がたくさん記載されているので、価格の高さや宣伝などに紛らわされずにしっかりと確認しましょう。

なお、体質別・病気別の食事管理については、【食事管理ページ】をご確認ください。


適したドッグフードは犬によって異なる

品質の高いドッグフードは数多くありますが、全ての犬に適しているとは限りません。また、「高額なドッグフード=愛犬の健康維持に役立つ」とは言いきれませんので、ドッグフードを選ぶときには注意が必要です。

ドッグフードの選び方で何より重要なことは、愛犬の犬種別のかかりやすい病気や体質、運動量などを配慮すること。愛犬を一番良く見ている飼い主さん自身が、多角的視点でドッグフードを分析することが大切です。

ドッグフードの選び方(一例)

ここでは、愛犬に合ったドッグフードの選び方として、一例を挙げさせていただきます。

これは、病気を発症していない健康的な犬の例(体質的問題)ですので、病気が原因でトラブルが引き起こされている場合は、必ず獣医師に相談の上、適切な治療を受けましょう。

体質別・病気別の食事管理 ➡【食事管理ページ】をご確認ください。

・下痢や軟便が多い犬の場合: 腸の健康維持に役立つ機能性成分(悪玉菌の増殖制御に役立つビフィズス菌やビフィズス菌増加に役立つフェカリス菌など)が配合されたドッグフードを選んだり、海藻などに含まれる発酵性食物繊維が適度に含まれたドッグフードを選ぶ。その他、消化しやすい動物性たんぱく質(魚など)を主原料にしたドッグフードであるか否か、酵素の配合などにも配慮することがドッグフード選びで重要となる

下痢や軟便になりやすい犬の食事管理方法は ➡【こちら】

このように、下痢や軟便が生じやすい犬の場合は、腸の健康維持に役立つドッグフード選びを行うことが大切です。腸は体の最大の免疫器官ともいわれるほど重要な部位で、免疫細胞の6~7割程度は腸に集中しています。

そのため、どんなに良いドッグフードを与えたとしても、腸が不健康な場合は免疫力低下によって病気を発症しやすくなります。

このケースでは、下痢によってしっかりと栄養素が吸収されないならば、良いドッグフードを与えても意味がなくなってしまいますので、ドッグフード選びでは品質の良さに配慮することも重要ですが、愛犬の体質を第一に考えることが大切です。


ドッグフードのラベルで確認する方法

ここでは、愛犬の健康維持に役立つドッグフードの選び方の1つとして、パッケージやラベルを確認して判断する具体的な方法をご紹介致します。なお、愛犬がアカナのドッグフードを与えているため、アカナドッグフードを一例としてご紹介致します。

パッケージ全体を確認してドッグフードを選ぶ

ドッグフード選びの第一段階として、まずはパッケージ全体を確認します。パッケージや宣伝を確認するメリットは、そのドッグフードの特徴が分かりやすく記載されているということです。

無添加を売りにしていたり、グレインフリーを売りにしていたりとドッグフードによって様々ですが、飼い主さんが重要視しているポイント&愛犬の体質に合っているかなど、大まかに判断するのに役立ちます。

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パッケージや宣伝を見るときの注意点

・「保存料・着色料不使用」など、特定の保存料について不使用だと記載があるドッグフード
➡ 他の添加物を使用している可能性があります
・「人工添加物(化学合成添加物)不使用」
➡ 一般的に、犬の体に害が生じにくい天然添加物は使用しています
・「ヒューマングレード」
➡ ペットフード公正取引協議会の公正競争規約で「ヒューマングレード」という定義がないことから、あくまでメーカーが判断したヒューマングレードということ。ただし、ヒューマングレード記載があるドッグフードは、原材料などにこだわっている商品が多いのが特徴
・「犬のアレルギーに配慮」などの記載があるドッグフード
➡ アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)は犬によって異なります。アレルギーに配慮したドッグフードとは、あくまで一般的に犬のアレルゲンになりやすい原材料を使用していない、または単一動物性タンパク質(動物性タンパク質の原料を1つしか使用していない)ドッグフードで、完全にアレルギーを引き起こさないわけではありません

愛犬に食物アレルギーがある場合は、【犬の食物アレルギーと食事管理】【食物アレルギー 低アレルゲンドッグフードの選び方】をご確認ください。


ラベルを確認してドッグフードを選ぶ

ドッグフード選びでラベルを確認する場合、主に以下内容を確認します。

① ドッグフードの商品名
② 用途表示(対象年齢)
③ 総合栄養食表記の有無(栄養適正表示)
④ 保証成分値
⑤ 原材料


ドッグフードの商品名を確認

ドッグフード選びを行うときに大抵は商品名を確認するかと思いますが、ドッグフードの商品名には特徴や原材料名が組み込まれていることがあります。

特に、原材料名が商品名に記載されているときは最も多く使用している原材料を明記することになっているので、ドッグフード選びに役立ちます。

アカナドッグフードの例

・アカナ ヨークシャーポーク
➡ 新鮮ヨークシャー種豚肉(16%)が、最も多く使用されている
・アカナ グラスフェッドラム
➡ 草を与えられて育った(グラスフェッド)生ラム肉(18%)が、最も多く使用されている


用途表示(対象年齢)を確認

当たり前のことですが、ドッグフードは対象とした犬の年齢に応じたものを与えます。ライフステージごとに犬の体に必要とされる栄養素(栄養配分)が異なるので、愛犬の年齢に合ったドッグフードを選びましょう。

また、小型犬や中型犬、大型犬用、または特定の犬種用のドッグフードもありますが、これらはそれぞれの特徴に配慮して作られているものが多いのが特徴です。一例として、私が愛犬ドーベルマンに与えているものは、「大型犬のパピー用」で大型犬の緩やかな成長過程に配慮して作られています。


総合栄養食表記の有無(栄養適正表示)を確認

総合栄養食とは、健康的な犬であれば該当のドッグフードと水だけで生命維持(健康維持)ができるペットフードを指し、日本では米国飼料検査官協会(AAFCO)の栄養基準ガイドラインを採用しています。

最近ではプレミアムドッグフードと呼ばれるような比較的高額なドッグフードであっても、実は総合栄養食表記がないものも多くあります。

主に犬に必要な栄養素や成分の配合割合などに詳しくない方(自身で分析してドッグフードを選ぶことができない方)に関しては、総合栄養食表記があるドッグフードを選ぶと無難です。


保証成分値を確認

ペットフード安全法では、ドッグフードラベルに(保証)成分値として、以下の5つの項目の表示が義務付けられています。

①粗タンパク質量 ②粗脂肪 ③粗繊維 ④粗灰分 ⑤水分

ドッグフード選びでは、最低限「粗たんぱく質量」や「粗脂肪」などは確認しましょう。

粗タンパク質の例)

粗タンパク質量は厳密に言うと「窒素化合物」の量を測って、それをタンパク質に換算して割り出された数値であるため大まかな数値となります。

しかし、ドッグフード選びでは必ず目安として確認しておきたい数値です。

AAFCO基準では、子犬(成長期)で粗タンパク質 22.5%以上、維持期(成犬)で粗タンパク質 18.0%以上となりますが、最近では、ドッグフードに関しては生物学的に「タンパク質量(動物性タンパク質)が多めに配合されているほうが良い」とされています。

タンパク質の含有量に関しては飼い主さんの考え方次第ですが、やはり一般的には犬の消化吸収性(体内に蓄積しにくく栄養源になりやすい)や犬などの動物体に占めるタンパク質の割合(20%程度の構成成分)を前提に考えると、犬にとって5大栄養素の中でタンパク質が最も重要視される栄養素となりますので、含有量や質には配慮が必要です。

ちなみに、私が愛犬ゴールデンレトリバーとボーダーコリー(維持期)に与えているアカナのグラスフェッドラムは、粗タンパク質 31%以上。愛犬ドーベルマン(成長期)に与えてるアカナのパピーラージブリードは、粗タンパク質33.0%以上です。

ただし、全ての犬において粗タンパク質量が多いものを与えた方が良いというわけではなく、重度の腎臓病の犬などを中心にタンパク質量の制限が必要となる犬もいます。

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粗脂肪の例)

粗脂肪においてもジエテルエーテル(分析方式)で換算されているため、確実な数値ではありませんが、肥満気味の犬や体重管理を目的とした犬、運動量が低下している老犬の場合、極力少ないドッグフードを選ぶことをおすすめします。

ドッグフードに関しては、総エネルギー量が同値であったとしても、脂肪が体に吸収しやすいという特性ともっていることから粗脂肪が多い方が体重が増加しやすくなります。

脂肪は、炭水化物やタンパク質と比較すると、吸収されやすく肥満の原因になりやすいので、体重管理が必要な成犬や老犬に関しては、同じエネルギー量であったとしても粗脂肪が低いドッグフードを選んだ方が良いでしょう。

粗灰分の例)

粗灰分とは、ドッグフードに含まれるマグネシウム量の指標となる数値です。粗灰分は、一般的には7%前後が理想ですが、尿結石を発症したことがある犬や発症リスクの高い犬種に関しては、灰分が低いドッグフードを与えた方が良いでしょう。

その他の例)

私の場合:愛犬2頭が大型犬(ドーベルマン・ゴールデンレトリバー)&中型犬1頭(ボーダーコリー)が先天的股関節形成不全
➡グルコサミンやコンドロイチンが成分値で明らかになっている(適量配合されている)ドッグフードを選択

(アカナグラスフェッドラム:グルコサミン 600mg/kg、コンドロイチン 800mg/kg 以上)
(アカナパピーラージブリード:グルコサミン 1400mg/kg、コンドロイチン 900mg/kg 以上)

上記はドッグフード選びのほんの一例ですが、このような感じで愛犬に必要な栄養素を調べて成分値に配慮することも大切です。


原材料を確認

原材料の確認は、アレルギーに配慮したり品質を確認するために大切です。なお、原材料に関しては、使用量の多い順にラベル明記されています。

例)

・食物アレルギーがある犬(アレルゲンが特定されている犬)
➡原材料にアレルゲンが含まれていないか確認
・太りやすい犬、または体重管理をしている犬
➡米類やトウモロコシのような炭水化物が多い原材料は避ける
・下痢などをしやすい犬
➡魚やラム肉などの消化吸収性の高い原材料を選ぶ
・愛犬バーニーズマウンテンドッグの場合
➡悪性腫瘍を発症した経緯から、(手作り食ですが)糖質制限のため炭水化物が少ない食事を与えるよう配慮


原材料を確認するときの注意点 ①

ドッグフードによっては、原材料の「ミール」表記に注意が必要です。これは、ドッグフードに含まれている肉の副産物を指しますが副産物自体が悪いのではなく、品質が不明確であることが一番の問題です。

私が好んで購入しているアカナのドッグフードにも「~ミール」表記がありますが、新鮮な原料を使用しているのが明確な場合は、特に問題視する必要はありません。

アカナのように原材料の鮮度や大体の仕入元などを明記していたり、バランスの良い栄養源にするために副産物を使用していることもありますが、単純に製造コスト削減のために新鮮でない副産物を使用している場合は注意が必要です。

「ミール」表記があるドッグフードについては、肉の新鮮さや調達元の明記などがあるメーカーのドッグフードを選ぶなどの配慮が必要となります。

原材料を確認するときの注意点 ②添加物

添加物には、化学合成添加物(人工添加物)と天然添加物がありますが、極力化学合成添加物は不使用のドッグフードを選ぶことをおすすめします。

これも飼い主さんの考え方によりますが、私の場合は愛犬2頭(バーニーズマウンテンドッグ・ゴールデンレトリバー)が悪性腫瘍の好発犬種のため、手作り食はもちろんですが、ドッグフードを与えるときも、長期継続摂取によって発がんリスクが高まるような添加物が含まれたドッグフードは与えないようにしていました。


愛犬に合ったドッグフードで健康維持を目指そう!

今回は、ラベルの見方を中心にドッグフードの選び方について紹介致しましたが、犬によって「健康維持に効果的なドッグフード」は異なります。

ドッグフード選びを行う際は、購入時だけでなく購入後実際に愛犬に与えた後の便の状態や皮膚・被毛の状態などを確認しながら、適したドッグフードを選ぶようにしましょう。

なお、体質別・病気別の食事管理については、【食事管理ページ】をご確認ください。

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記事作成者:  望月 紗貴

犬たちの幸せ(=飼い主の意識の向上)を目的とし、BOWWOW Info.情報配信サイトを開設。犬の管理栄養士、救命士、介護士など、多数資格を保有。様々な企業のドッグフード開発コンサルティングや配合設計などを行う。

©️犬の情報配信サービス BOWWOW Info.

食物アレルギー 低アレルゲンドッグフードの選び方

近年、犬や猫の食物アレルギーが増え、ドッグフードを中心に愛犬の食事に悩む飼い主さんも増えました。今回は、アレルギー体質の犬のドッグフード選びに役立つ内容を紹介致します。

なお、犬がアレルギーになりやすい食べ物(犬のアレルゲンになりやすい食材)やアレルギー検査方法、食事管理の基本に関しては、事前に【犬の食物アレルギーと食事管理】をご確認ください。

低アレルゲンドッグフードの選び方

まずは、低アレルゲンドッグフードの選び方の基本について説明します。食物アレルギーの可能性がある場合は必ず獣医師に相談し、適切な検査を受けさせましょう。

ドッグフードの選び方 ポイント① 

✔ アレルギー検査で反応があった原料が含まれていないドッグフードを選ぶ

抗体(IgE)測定検査とリンパ球測定検査でアレルゲンが特定された場合、対象となるアレルゲンが含まれていないドッグフードを選びましょう。

ドッグフードの選び方 ポイント②

✔ 合成添加物が含まれていないドッグフードを選ぶ

現段階では犬における食品添加物アレルギーに関しては知見が乏しいとされていますが、犬の食物アレルギーがドッグフードに含まれる添加物に関与しているという多くの総説があります。

アレルギーに関わらず、合成添加物は長期継続摂取させることで犬の健康に被害を及ぼす可能性があるため、可能な限り無添加、または天然添加物のみ使用したドッグフードを選ぶと良いでしょう。

ドッグフードの選び方 ポイント③

免疫力強化に役立つドッグフードを選ぶ

食物アレルギーは免疫に大きく関与しているため、犬の免疫力を強化するための食事管理にも配慮した上でドッグフードを選ぶと良いでしょう。

免疫力を高めるためには腸内環境の健康維持に役立つドッグフードを選び、必要に応じてサプリメントを活用。免疫力を高めるための食事管理方法に関しては【軟便や下痢になりやすい犬の食事】で詳しく紹介しています。

ドッグフードの選び方 ポイント④

犬のアレルゲンになりやすい食べ物を避けてドッグフードを選ぶ

犬においては、牛肉、大豆、鶏肉、牛乳などにアレルギー反応を示すことが多いと考えられていますが、アレルギー検査でアレルゲンが特定されなかった場合や症状が緩和されない場合、犬全般においてアレルゲンになりやすいと考えられている食べ物を避けてドッグフードを選ぶと良いでしょう。

※アレルゲンになりやすい食べ物
牛肉、牛乳、鶏肉、豚肉、卵、小麦、米、オートミール、トウモロコシ、大豆、いんげん豆など

ドッグフードの選び方 ポイント⑤

状況に応じて、新奇たんぱく質か加水分解たんぱく質を選択する

アレルゲンが特定されている場合 ⇒ 新奇たんぱく質

過去に「長期間犬の体に摂取されてきたたんぱく質」がアレルゲンとして認識されやすいという考え方を前提に、過去に摂取したことのない(または摂取した回数が少ない)たんぱく質源(=新奇たんぱく質)を使用することで、アレルギー症状が引き起こされにくくなると考えられます。

そのため、アレルゲンが特定されている場合は、対象となるアレルゲン原料を使用していないドッグフードを選ぶことはもちろん、ラム肉やダック肉、サーモンなど今まで犬が食べる機会の少なかったたんぱく質を原料としたドッグフードを選んだ上でアレルギー症状が改善されるか確認すると良いでしょう。

アレルゲンが特定されていない場合 ⇒ 加水分解たんぱく質

アレルギー検査でアレルゲンが特定されなかった場合は、一般的に加水分解たんぱく質を使用したドッグフードを試すと良いとされています。

加水分解たんぱく質とは、たんぱく質を酵素などを利用して分解処理したもので、たんぱく質の分子が小さくされることでアレルギー反応を引き起こしにくくすることが目的です。

例えば、牛肉にアレルギー反応を示す犬であっても、加水分解された牛肉に対してはアレルギー反応を示さないと考えられていますが、加水分解たんぱく質の効果に関しては様々な説があり、専門家によって大きく見解が異なります。

現状、加水分解たんぱく質の安全性についても不明確な点が多いのが問題点として挙げられますので、どうしてもアレルゲンが特定されず症状が緩和されない場合には獣医師に相談して一時的に加水分解たんぱく質を使用したドッグフードを試してみると良いでしょう。

低アレルゲンドッグフード

ここでは、市場に出回っている低アレルゲンドッグフードの特徴や原料を紹介します。犬によってアレルゲンは異なりますので、原材料をしっかりと確認してアレルゲン除去食を選びましょう。

なお、アレルゲン除去食(療法食)に関しては、大抵はアレルギー検査時に動物病院で獣医師が処方してくれます。

プロフェッショナルバランス「アレルゲンケア」


対象:
1才以上の成犬(同じシリーズに「11才以上の犬用」と「ダイエット犬用」あり)
特徴:
多数のたんぱく質源を使用せず、魚(サーモンなど)と米にたんぱく質源を特定したドッグフード。その他、皮膚の健康維持に有効とされるオメガ3脂肪酸を配合。ミネラルやアミノ酸バランスに配慮されているため、尿路結石が発生しやすい犬の健康維持も期待できるドッグフード
原材料:
コーンスターチ、加水分解チキン、植物性油脂、セルロース、動物性油脂、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、クロライド、マグネシウム、銅、鉄、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、乳酸、ビタミン類(B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)

✔ プロフェッショナルバランス「アレルゲンケア」評価:特に有害となりうる化学合成添加物は含まれていないようだが、「~エキス」や「~パウダー」など、原料の不明確性が気になる。原材料の品質の良さは期待できないものの、犬のアレルギーに配慮したドッグフードの中では価格が安いのがメリット。


VetSolution 犬用 「皮膚サポート」


特徴:
加水分解サーモンを主要たんぱく源としたアレルギーが生じにくいドッグフード。グレインフリーのため穀物アレルギーの犬に安心して与えることができ、消化器官に負担がかかりにくいのが特徴。
その他、キシロオリゴ糖が含まれているため、腸内フローラの改善を中心に胃腸ケアが期待でき免疫力強化にも有効であると考えられる。アレルギーによって生じやすい皮膚疾患にも配慮されているのがポイント。

原材料:
タピオカ、加水分解サーモン、動物性油脂、ミネラルソルト(リン酸二カルシウム、炭酸カルシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム)、リグノセルロース、加水分解肉類(豚および家禽)、ビートパルプ、フラクトオリゴ糖、ビール酵母(β-グルカン)、DL-メチオニン、ベントナイト、脂肪酸(モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリド)、ビタミン類(A、E、D3、B1、B2、B3、B5、B6、B9、B12)、塩化コリン、酸化防止剤(没食子酸プロピル、トコフェロール、ローズマリー抽出液&パルミチン酸アスコルビル)、ミネラル類(Zn、Fe、Cu、I)、L-カルニチン、乳酸菌(ラクトバチルス・アシドフィルス菌)、コンドロイチン硫酸

✔ VetSolution 犬用 「皮膚サポート」評価:総合栄養食基準を満たす療法食で、低炭水化物であるのが個人的に評価が高いが、炭水化物源としてタピオカを主に使用しているのが気になる。アレルギーに関しては、加水分解タンパク質を使用しているだけでなく、免疫力強化が期待できる腸内環境の健康に配慮されている点で評価が高い。


ヒルズ 犬用 z/d ultra 食物アレルギー&皮膚ケアドライ


特徴:
犬が消化しやすくアレルギー症状が引き起こされにくいとされる「加水分解たんぱく質」や単一炭水化物が使用されたドッグフード。
その他、オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸が配合されている。療法食のため、獣医師に相談の上与える必要がある。

原材料:
コーンスターチ、加水分解チキン、植物性油脂、セルロース、動物性油脂、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、クロライド、マグネシウム、銅、鉄、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、乳酸、ビタミン類(B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)

✔ ヒルズ 犬用 z/d ultra 食物アレルギー&皮膚ケアドライ 評価:特に有害となりうる化学合成添加物は含まれておらず、多くの獣医師や栄養学専門家が開発に関与している優れたドッグフード。個人的にはたんぱく質量が少なく感じるが、動物病院でも処方されることがあるため、食物アレルギーに配慮したドッグフードの中では非常に安全性が高いと考えられる。


ロイヤルカナン「Vets Plan セレクトスキンケア」


特徴:
胃腸ケアや皮膚の健康維持に配慮された療法食で、七面鳥や米、加水分解動物性たんぱく質を原料としているためアレルギー原因になりにくいドッグフード。療法食のため、獣医師に相談の上与える必要がある。
原材料:
米、七面鳥、加水分解動物性タンパク、動物性油脂、大豆油、ビートパルプ、ミネラル類(K、Cl、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B1、B2、ビオチン、葉酸、B12)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)

✔ ロイヤルカナン「Vets Plan セレクトスキンケア」評価:保存料・合成酸化防止剤が使われており、動物性たんぱく質ではなく米が主原料になっているのが個人的には気になる。犬のアレルギーに配慮したドッグフードの中では価格が安いのがメリット。


INUMESHI 「フィースト ラム&ライス」


対象:
1才以上の成犬~老犬(全犬種対象だが、同じシリーズで大型犬用もあり)
特徴:
一般的に犬のアレルゲンになりにくいと考えられているラム肉を豊富に使用しているのが特徴。素材にこだわっており小麦不使用で作られている。
原材料:
ラム肉、米、大麦、オート麦、醸造用イースト、ポールトリーファット、ビートパルプ、ラムダイジェスト、ミネラル、ビタミン、ユッカシジゲラエキス

✔ INUMESHI 「フィースト ラム&ライス」評価:アレルギー療法食ではないが、ラム肉や素材の品質に配慮されているのがポイントが高い。個人的には総合栄養食表記が見当たらないのが気になる。

今回は、食物アレルギーがある犬の低アレルゲンドッグフードの選び方を中心にご紹介致しましたが、食物アレルギーが疑われる場合はまずは獣医師に相談して適切な検査を受けさせましょう。

食物アレルギー検査を中心に、食物アレルギーにおける食事管理に関しては、別途【犬の食物アレルギーと食事管理】をご確認ください。


記事作成者:  望月 紗貴

犬たちの幸せ(=飼い主の意識の向上)を目的とし、BOWWOW Info.情報配信サイトを開設。犬の管理栄養士、救命士、介護士など、多数資格を保有。様々な企業のドッグフード開発コンサルティングや配合設計などを行う。

©️犬の情報配信サービス BOWWOW Info.