犬に水分は大切!飲まないときの原因や対策〔管理栄養士監修〕

目次

1、犬にとって水分が大切な理由
2、1日に必要な犬の水分量は?
3、犬が水を飲まない理由
4、犬が水を飲まないときの対策
5、犬の管理栄養士が選ぶ!水分補給サポート商品5選
6、愛犬が脱水状態か確認する方法は?

犬に必要な1日の水分補給量を知っていますか?
犬によって個体差がありますが、一般的に健康体の犬の体の約60%前後が水分で構成されているといわれており、水分補給を行うことは犬の生命維持や健康維持に欠かせません。
今回は、1日に必要な犬の水分量や水を飲まない理由、対策など幅広くご紹介致しますので、是非ご活用ください。

犬にとって水分が大切な理由

犬の体の60%前後の水分のうち、約10%程度が失われると「脱水症状」になります。脱水症状になってしまうと体内の電解質のバランスが崩れ、様々な体の不調を引き起こします。
体の水分が不足すると必然的に排尿回数が低下するため、通常尿で排泄される体内の毒素が適切に排泄できなくなります。また、水分量が低下すると犬の体内で様々な物質を溶解して運搬する機能が低下することで、健康被害を与える危険性が高くなります。
10%を上回る水分が犬の体から失われるとショック状態になり、犬の命を奪う危険性もあるので犬の水分摂取量には十分気を付けなければいけません。

犬の脱水症状の原因は、単純に水分補給量の低下だけではなく、下痢などの消化器系症状が引き金になったり、急性胃炎、急性腎不全、熱中症や感染症などの病気が原因で脱水症状が引き起こされることもあります。

1日に必要な犬の水分量は?

1日に必要な犬の水分量は、犬の運動量や生活環境による差、年齢や個体差によって多少異なりますが、一般的な目安としては『体重 x 0.75 x 132(ml)』という計算式で、1日に必要な水分量目安が計算できます。その他、『体重1㎏に対して90ml程度』という考え方もあります。

<5kgの犬の場合の例>
『体重 x 0.75 x 132(ml)』の計算式を利用すると、5 x 0.75 x 132(ml)=1日に必要な犬の水分量は『495ml』程度。『体重1㎏に対して90ml程度』で考えると、5 x 90 =『450ml』程度になります。
水分摂取量に関しては、上記のような計算式で目安量を計算した上で、1日の食事に含まれる水分量(ドライフードであれば10%前後)を差し引いて考えましょう。ウェットフードを与えている場合は、1日の水分摂取量が過剰にならないよう注意が必要です。

犬が水を飲まない理由

犬が自ら水を飲まない理由は、老化によるもの、痛みや不快感を中心とした体調不良、気温の変化や単純に水飲みの場所や位置・飲みにくさなどが原因になっていることもあります。犬によっては、もともと水分補給をこまめに行わないことがあるので、適切に水分補給を行っているか日々確認してあげましょう。

・老化が原因で水を飲まない
犬も人間同様に老衰によって代謝機能が低下したり、喉の渇きに鈍感になることがあります。特に体が不自由な老犬の場合は、水飲み場が遠い、水飲み器が床置きになっているなど「飲みにくさ」が原因で水分補給量が減ることがあります。水飲み場を寝床の傍に設置したり、高さ調整ができる食事台を準備するなど水が飲みやすい環境を整えてあげましょう。
・痛みや不快感が原因で水を飲まない
犬は人間同様、体の痛みや不快感、ストレスなどで水分補給量が低下することがあります。何かしらの病気や老衰によって体に不調がある場合は、定期的に水分補給量の確認。関節に何かしらの疾患があったりヘルニアなどの持病がある場合は、水分補給時に水を飲みやすいようにサポートしてあげましょう。その他、口腔内の炎症や痛み、胃や腸の消化器官が不調の場合は動物病院でしっかりと検査しなければいけません。
・季節によって水を飲まない
夏など気温が高い時期は喉の渇きを感じやすく、運動の後など水分摂取量が増える傾向にありますが、気温が低い冬場などは運動量の低下や代謝能力の低下などが原因で、水を頻繁に飲まなくなることもあります。

犬が水を飲まないときの対策

日によって多少の水分摂取量の差は生じるので、一時的に水分摂取量が減ったり増えたりする場合は様子を見ることもできます。しかし、水分量が急激に低下した場合・継続して低下している場合は、体の不調が原因である可能性があるので、まずは動物病院でしっかりと検査を行いましょう。
病気が原因でない場合は、水に嗜好性が高まるもの(ヤギミルクや無調整豆乳、果汁や肉汁など)を追加する・食事をウェットフードに変更する・犬用の水分補給ゼリーなどを利用するなどして様子を見ましょう。こまめに新鮮な水に入れ替えて、食事台などを利用して飲みやすい環境を整えることも大切です。

犬の管理栄養士が選ぶ!水分補給サポート商品5選

1、嗜好性を高める「オランダ産ヤギフルミルクパウダー」
病気が原因でない場合は、嗜好性の高まるヤギミルクパウダーを水に加えてあげると効果的です。こちらのヤギミルクは、保存剤などが無添加・無調整で作られており、豊富なタウリンが含まれています。ヤギミルクは、牛乳のように乳糖が多く含まれておらず、下痢を引き起こしにくいのが特徴です。


2、犬の水分補給や熱中症対策に効果的な「バテない君」
こちらの商品は、無添加、無農薬で天然素材で作られているのが特徴です。水分たっぷりのチキンベースのスープで、水分補給対策や熱中症対策を中心に、犬の健康をサポートしてくれる飲料水です。そのまま飲ませたり、ドライフードに混ぜて与えたりすることで水分摂取を促します。お出かけの際も持ち歩きしやすいので、お散歩の休憩で水分補給をさせるのも良いですね。


3、ペットの体液に近い成分で作られた「ペットスエット」
ペットスエットは、犬の水分補給をサポートするペット用燃料系飲料です。カロリーが控えめで、体液に近い「電解質組成」で作られています。水分だけでなく、皮ふや被毛の健康サポートに効果的な「パントテン酸カルシウム」や糞尿の臭いを減らす効果が期待できる「オリゴ糖」も配合。保存料無添加です。


4、95%が水分の栄養満点ゼリー「パクッといきいき食欲ゼリー」
安心のDHCの犬用健康食品。水分摂取が苦手な犬だけでなく、食欲が低下している老犬などにも最適の栄養満点ゼリーです。健康維持に効果的なDHA・EPAやコエンザイムQ10などを配合しているチーズ風味のゼリーで、歯が弱い老犬にもおすすめです。安心の国産製品。食塩・砂糖不使用。香料・着色料・保存料が無添加です。


5、高い基準をクリアしたテラカニスの「鹿肉ウェットフード」
水分補給がこまめにできない犬におすすめのウェットフード缶詰です。テラカニスの缶詰は、人間用と同じ品質の原料だけを使用しています。こちらの缶詰は、ノロジカや赤鹿の筋肉が原材料の半分以上を占めており、その他にんじん、ズッキーニ、じゃがいも、パースニップやりんごなど犬の健康維持に役立つ食材が多く使用されています。水分量が80.1%と非常に高いのが特徴ですが、必ず新鮮な水も準備しましょう。


愛犬が脱水状態か確認する方法は?

愛犬が脱水状態にあるかどうかを判断するためには、一般的に皮膚や口、目、尿の回数や量を確認します。

・皮膚の状態で確認する
皮膚で脱水状態を確認する場合は、皮膚を軽くつまんで皮膚の戻る様子を観察します。腰部分や背中の皮膚を優しくつまんで離した際、健康体の犬であれば1秒~1.5秒以内には元の位置に皮膚が戻ります。皮膚が正常な位置に戻るまでに2秒以上経過する場合は、脱水症状を疑いましょう。
・口や目で確認する
口や目の粘膜の状態で脱水状態を確認します。健康体の犬であれば粘膜が潤っていますが、乾燥している場合は注意が必要です。口腔内で確認する場合は、唾液の分泌が少なすぎないか(乾燥していないか)、唾液に粘着性がないかも合わせて確認しましょう。
・尿の回数や量で確認する
水分摂取量が低下すると必然的に排尿回数や量も減るので、尿の回数や量は日々確認しましょう。また、排尿がスムーズに行われているか、尿の色が濃くないかにも注意が必要です。

愛犬に適切な水分補給を!

犬に水が大切な理由や1日に必要な水分量、飲まない時の原因や対策を中心にご紹介いたしましたが、犬の水分摂取量が適切でないと犬の健康に被害を及ぼすだけでなく、命に直結する危険性さえあります。
継続して水を飲まない場合、または急激に水分摂取量が低下した場合は、獣医師に相談しましょう。病気ではなく、もともと水をあまり飲まない犬や老衰、季節など何かしらの事情で水分摂取量が一時的に低下している場合は、水に嗜好性が高まる工夫をしたり水分補給ゼリーを利用する、ドライフードをウェットフードに変更するなど、しっかりとした水分補給対策を行いましょう。